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成長し続ける中国市場でさらなる発展を 上海大正製薬有限公司董事・総経理の松尾雪さん
本誌記者・李一凡  ·   2021-06-25  ·  ソース:北京週報
タグ: 上海;日本人;中日交流
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本誌の取材を受ける松尾さん(写真=本誌尹康記者)

さらに松尾さんによれば、活気に溢れて成長も著しい中国の地方都市に、日本企業はより一層目を向けるべきという。「ここ数年、中国でさらに都市化が進んでいて、どの都市も工業、経済を中心とする発展の取り組みを盛んに行っています。私が注目している中では成都や重慶の発展が本当に著しくて、上海を超える部分もあったりします。そこでとにかく感じられるのは人の活気なんです。夜中12時を超えても夜食のお店がすごく混んでいて、こちらが元気をもらうくらい活力がありますから、経済が伸びないわけがないんですね」と松尾さんは語る。

さらに、地方都市のビジネス環境が改善されつつあり、各地が企業誘致のための優遇政策を打ち出している今こそ大きなチャンスだと松尾さんは考えている。「これから中国で北京、上海みたいな都市が何十個も現れるかもしれません。将来が楽しみですよ」と松尾さんは期待感を示した。

自社製品をより多くの中国の消費者に届けるべく、日々奮闘する松尾さん。実際に中国各地を回り、中日両国で行き来する中で、中国の良さを一層多くの日本人に知ってもらいたいという気持ちも強まっている。

「中国に悪いイメージを持つ日本人の多くは、色眼鏡をかけて中国を見ているような感じを受けています。物事をいつも悪い方に解釈してしまうとマイナス思考になりがちですね」と言う松尾さんは、日本でしばしばネガティブに捉えられる防犯カメラの例を取り上げた。「例えば、上海の公共エリアではカメラが整備されていますが、カメラがたくさんあるために実は守られているのです。めっきり犯罪率が低くなっているし、悪質な事件も起こらなくなってきたので、非常にいいことだと思います」

人はつい周囲の意見に流されたり、印象だけで物事を判断したりしがちだが、松尾さんはそのような風潮を戒める。「メディアに書かれたこと、人に言われたことをそのまま事実だと思い込むと、自分の判断を見失ってしまいます。やっぱり自分の目で、自分の体験を通じて確認するのが一番大事だと思います」。長年ビジネスの世界に携わってきた松尾さんは、自分の頭で考え、事実を見極めた上で決断を下すことの大切さを誰よりも知っている。その言葉からは経験に裏打ちされた確かな説得力が感じられた。

「北京週報日本語版」2021年6月25日

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