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職場でも家庭でも輝く 上海在住の三谷友見さん
本誌記者・李一凡  ·   2021-06-18  ·  ソース:北京週報
タグ: 上海;日本人;中日交流
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上海市内にある5つ星ホテルでスーツを身に着け、優しい笑顔と流暢な中国語でゲストに接する日本人女性の姿が見られる。今年で上海在住26年目の三谷友見さんだ。

上海市内の5つ星ホテルに勤務する三谷友見さん(写真=本人提供)

「私の祖父は昔上海で貿易の仕事をしていて、母も上海で生まれました。子どもの頃、家にセピア色の写真がいっぱいありまして、母にここはどこと聞いたら、上海よと言われたんですね。まるでヨーロッパみたいな風景だなと思い、上海に興味を持つようになりました。その後、中国の改革開放に関するニュースを見て、家族と縁のある上海を自分の目で見てみたいと思い、1995年に上海への留学を決めました」と、三谷さんは上海に来るきっかけを振り返る。 

それ以来、三谷さんの人生と上海は密接に結びついてきた。言葉の壁や環境の変化など、若くして中国に留学した三谷さんにとって不慣れなところも多々あったが、すぐさまそれらを乗り越え、活気にあふれ、発展し続ける上海を好きになった。 

「こちらではどんどん新しいものが取り入れられています。例えば私が来た当時はお化粧をする人が少なく、ジーンズを履いていると『外国人だ』と言われていたものですが、それから本当にあっという間に皆さんがおしゃれになりました。生活も豊かになり、食材がすごく豊富で料理を作るにしても楽しいし、外食の時も世界各地の料理が食べられます。それに美術館がたくさんできて、アートをすごく身近に感じています。買い物にしても交通にしても便利ですし、治安も良くて安心して暮らせると思います」と、三谷さんは上海の魅力を紹介してくれた。

本誌の取材を受ける三谷さん(写真=本誌尹康記者)

上海に魅せられた三谷さんはここで就職すると決め、上海市内の5つ星ホテルで仕事を見つけた。そうして仕事と家庭を両立させながら、現在に至るまで同じ職場に20年以上勤め続けている。 

三谷さんによると、子育てや家事は女性が担うものという日本的な考えを抱いていた時期もあったという。しかし、家事に協力してくれる夫や家族、また自信を持って生き生きと働く多く中国の女性たちの姿を目にし、三谷さんの考えは大きく変わった。

「中国では職場の重要なポジションにも女性がきちんとついているし、男女平等というのが感じ取れます。また中国の男性は家事にも子育てにも積極的に参加するのがすごくいいと思います。それに、女性にとって働きやすい労働環境も整っていて、育児休暇が取りやすいのはもちろん、職場復帰した後もポジションをちゃんと残してくれているんです。女性にとってすごく働きやすいし、子育てもしやすいと思います」と三谷さんは話す。 

現地で暮らす中で上海、そして中国の急速な発展を目の当たりにしてきた三谷さん。そんな彼女が暮らしの中で近年とりわけ感じる変化として挙げたのはサービス、そして衛生面だ。日本人の中には中国のサービスの質やトイレの清潔さについてネガティブな印象を持つ方もいるが、実際のところはどうなのだろうか? 

「おそらくインターネットの口コミが関係しているのだと思うのですが、最近の中国のみなさんはサービスをとても重視していると感じるんですね。私が働いているホテルでもサービスの研修が行われていて、本当にクオリティが日に日によくなってきています。また、衛生面でも街中のトイレがだいぶきれいになっているという実感があります。日本と同じレベルとまでは言えませんが、かなり改善されてきました」と三谷さんは話す。伝え聞くことと実際にその目で見ることの間には、このように往々にしてギャップがあるものだ。それに対し三谷さんは、「実際に行ったり、人と接したり、そこの文化に触れてみると、いろんな意味で変わっていくと思うんですよね。いろいろな交流を通じて、もっと中国のいいところを見ていただきたいなと思います」と相互理解の大切さを強調する。それこそまさしく中日両国の人々が誤解を乗り越え、より分かり合うために必要なものに違いない。

「北京週報日本語版」2021年6月18日

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