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中国の人々にゴルフの面白さを伝えたい 上海在住プロゴルフコーチ・森田愁平さんの「中国夢」
本誌記者・植野友和  ·   2021-06-15  ·  ソース:北京週報
タグ: ゴルフ;上海;中日交流
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より多くの中国の人々にゴルフの楽しさを知って欲しい――そんな熱い思いを胸に、プロコーチとして、また経営者として日々汗を流す日本人がいる。日系の室内シミュレーションゴルフ「G.NEXT」で総経理を務める森田愁平さんだ。

「G.NEXT」総経理の森田愁平さん(写真=本誌尹康記者)

「僕が中国に来たばかりの2005年頃、練習場に行くと運転手付きの高級車がズラリと並んでいたものですが、今では普通の乗用車が目立つようになっていて、ゴルフが一般の方でも楽しめるレジャーになったと感じています。実際、上海近郊には23コースくらいあり、平日でも予約が取れないほどの人気です。富裕層のステータスとしてではなく、本当の意味でゴルフを楽しむ方が増えてきたんですね。当社の事業はもちろん商売ですので利益を上げなければいけませんが、それだけではなく中国にもっとゴルフを広めたい、そのためにみなさんが気軽に楽しめる環境作りをしたいという願いがあります」 

森田さんによれば、中国に近代ゴルフが上陸したのは1984年とのことで、比較的歴史の浅いスポーツに分類される。しかし逆に言えば、これから大きく伸びる可能性を秘めているということでもある。 

「中国といえばスポーツ大国で、いろいろな競技で強いですよね。これだけ広い国土があり、人口も多いですから、今後ゴルフで世界的プレイヤーが出てきても全く不思議ではありません」

このように中国でのゴルフ普及に全身全霊を傾けている森田さんだが、意外なことに中国との最初の縁はプロゴルファーになる夢を断つためだった。  

「もともとは子供の頃、ゴルフが趣味だった父親と一緒に過ごす時間が欲しくて始めました。そうして将来はゴルフで生計を立てたいと思うようになったのですが、中学、高校、大学と続けていくうちに壁にぶつかり、これで食っていくのは難しいなと感じたんですね。そこで兄に相談したら、『お前にはゴルフしかないから、このままでは今後暮らしていけない。中国に行って中国語か何かしらを身に着けてこい。1年間は日本の地を踏むな。あとゴルフはするな、以上』って言って、留学費用をポンと渡されました。兄からすると、人生の中で留学や海外生活というものを必ずしておいた方がいい、でも弟はゴルフで親のお金を使ってしまっているから自分が出すっていう考えだったのだと思います」

中国に渡って分かった自分で事実を見極める大切さ

若くして中国に渡った森田さんにとって、現地での暮らしは驚きの連続だった。

「僕の場合、留学前にも何度か現地を訪れていたのですが、それでもやはり日本で暮らしている中で『中国って怖い国なんじゃないか』って思わされていた部分があったんですね。実際に嫌な目にあったこともないのに、買い物に行ったら騙されるんじゃないかとか。でも結局、行ってみるとそんなことはないわけですよ。そういう意味では、海外に出て本当に良かったと思っていますし、そのチャンスを与えてくれた兄には感謝しています。当時に比べると今はもっと情報が溢れていて、中には中国に対して悪い印象を持たせようという狙いを感じる記事やニュースもありますよね。ああいうものは鵜呑みにせず、自分が見極める能力を持たないといけないと思います。僕自身それができているとはまだまだ言えませんが、中国で暮らしていく中で、偏った目線で物を見るということがなくなったのかなと感じています」 

こうして上海での留学生活が始まったが、ゴルフひと筋で生きてきた森田さんにとって、やはりプロへの夢は捨て切れなかった。

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