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◇帰国6年、中国の旋律に酔う◇
~陽二蓮さんの25周年コンサートを聴く~ |
元南京大学日語科教師・斎藤文男 · 2019-06-18 · ソース:北京週報 |
タグ: 東京;音楽;中日交流 | 印刷 |
◇歌声から蘇る中国の思い出や情景◇
リサイタルの第一部は、1937年に上映された中国映画「天涯歌女」、邦題「街角の天使」の挿入歌で始まった。古くて情緒あふれる1930年代の上海の風景が浮かんでくるような、伸びのある透き通った声で陽二蓮さんは歌う。ステージには、空の果て海の向こうまで届けと、男女の切ない思いが醸し出されているようだった。
続いて歌われた「太湖美」は、中国で5番目の大きさで、淡水湖としては中国3番目の広大な湖の美しさを称える。琵琶湖の3倍余りの広さがあり、「魚米の郷」として知られる中国有数の穀倉地帯・淡水漁業地域でもある観光地になっている。目を閉じて歌声に聴き入っていると、以前訪れて湖の広さに感動した風光明媚な情景が浮かんで来た。
感動に共感してくれる多くのファンに感謝をしながら歌う陽二蓮さん
母と娘が白く香りの良い茉莉花の花に込めた愛情と、子供の頃の思い出を歌った「送给妈妈的茉莉花」(お母さんにあげた茉莉花)は、南京で聴きなれたメロディなので、当時の思い出が瞬時に蘇った。この他、内蒙古地方で雄大な大草原を駆け回る草競馬を速いテンポで表現する「赛马」の二胡演奏や、日中両国で良く知られている「夜来香」や沖縄の名曲「花」など情緒豊かなメロディが会場一杯に響いた。
第二部では、陽二蓮さんオリジナルの曲「母の月」、「夏の思い出」、北宋の詩人・蘇軾の漢詩を歌にした「旦願人長久」、「草原情歌」などを日中両国語で、2時間近くに渡って歌い上げた。
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