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◇帰国6年、中国の旋律に酔う◇
~陽二蓮さんの25周年コンサートを聴く~
元南京大学日語科教師・斎藤文男  ·   2019-06-18  ·  ソース:北京週報
タグ: 東京;音楽;中日交流
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12年間の南京生活を終えて、日本に戻ってから6年が過ぎた。先月、東京北区王子の「北とぴあ」で行われた、東京中国歌舞団主催の25周年記念「陽二蓮歌の世界」のリサイタルを聴いた。ゆったりと流れる大陸の旋律と久し振りに出会い、「南朝四百八十寺」の郷愁にそそられ無性に南京生活が懐かしくなった。同じような望郷の想いは南京滞在中にもあった。私の二胡の先生が日本の琴と尺八の合奏で、筝曲の「春の海」を演奏した時だ。春の長閑な海辺で、寄せては返す日本の海を思い出し、外国で聴く日本古来の調べがこれほど新鮮に感じることに驚いた。南京では日本を懐かしみ、日本に戻れば今度は南京を想い出す。南京滞在中は、郷愁を悲しく詠う石川啄木の歌を想い、日本に戻れば李白の望郷に頭を低(た)れる漢詩に心を寄せられている自分に気が付いた。

25周年記念のリサイタルで熱唱する陽二蓮さん(左端)。右から3人目の揚琴は劉錦程団長。

◇歌に共感してくれるファンに感謝◇

来日36年目になる陽二蓮さんは、映画俳優の父・陽華の影響で演劇を勉強、上海歌劇院で声楽を学んだ上海出身の女性歌手。1993年から毎年リサイタルを開いている。 

陽二蓮さんは、私が毎日新聞所沢通信部にいた20年ほど前からの知り合いで、所沢にあった中国帰国者定着促進センターで、日本語研修をしている日本人残留孤児の人たちを招待して、中国の音楽を聴かせてあげたいと、所沢市役所の記者クラブを訪れた。この時はたまたま私が幹事社になっていたので、話を伺い記者会見をセットしたのがきっかけだった。その後も、残留孤児を励ますお花見会に参加したり、副団長として所属している東京中国歌舞団が毎年実施していた、中国東北地方にいる孤児養父母の慰問活動に、私も同行取材したことなどがあった。

25周年のリサイタルには、中国帰国者20人も招待された。パンフレットの中で陽二蓮さんは、「これまでのいろいろなことを思い出しました。」と、振り返っている。来日当初は言葉が分からずホームシックになったりしたが、NHKの外国人歌謡大会で「北国の春」を歌って金賞を獲得できたのは、「故郷への想いを込めて歌ったのが評価されたのではないか。」と記している。 

音楽の道へ導いてくれた父について、「歌う前にまず歌詞を朗読して、十分に理解してからメロディと一緒に歌え、と教えてくれました。自分がその歌に感動して、その感動を人々に共感してもらうこと、だと理解しています」と話す。「この教えは今も持ち続け、歌にいろいろな思いを重ね、それに共感していただける人々がいることを大変幸せに感じています」と、ファンの皆さんに感謝している。

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