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莫高窟で壁画の模写を続ける中日カップル 海外での展示を目標に
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· 2018-08-16 |
タグ: 莫高窟;壁画;中日交流 | 印刷 |
「敦煌では日本の食材が買えないし、中国の食べ物は私にとっては辛い。それに、ここはとても乾燥している」と饗場さん。「両親の励ましと一緒にいてくれる夫、敦煌研究院の上司、同僚らの気遣いで、少しずつ慣れてきた。今では、敦煌にも友達がおり、中国語で交流ができるようになっただけでなく、オンラインショッピングもできるようになった」という。
中央美術学院のクラスメイトだった竇さんと饗場さんは2007年に出会ってから、少しずつ愛を育み、カップルとなった。その後、竇さんは東京芸術大学で、顔彩画を専門に学んで修士学位を取得し、そしてその在学中に、敦煌研究院の訪日交流団と偶然出会ったのだという。
竇さんは、「あんなに敦煌の莫高窟に行きたいと渇望したことはなかった。絵を描く人々にとって、莫高窟を訪れないのは、一生後悔するようなこと」と語り、「日本に留学している時に顔彩画を学んだ。顔彩画における鉱物を原料とした顔彩を使う技法は、盛唐の時代に中国から日本に伝えられたものだ」と説明する。
その後、敦煌研究院の王旭東院長やその他の研究員たちと交流する過程で、竇さんは敦煌の壁画に使われている画材について一層理解を深めるようになり、知れば知るほど、敦煌と莫高窟に対する興味も膨らんでいったという。
昨年、竇さんは初めて莫高窟を見学して、壁画を自分の目で見て、「とても神秘的で、敦煌の壁画の絵画技法や伝統工芸に驚嘆させられた」のと同時に、「でも、そのとても貴重な文化遺産が、たくさんの自然や人為的な要素が原因で損傷している状態を目にして、とても悲しい気持ちにもなった」という。
そして、「もし、壁画の研究をさらに深め、壁画の材料を保存し、後世に伝えていくことができれば一番理想的。今後は妻や美術所の同僚と共に、模写を基礎に、自分たちの思想を作品に盛り込み、『敦煌文化』を発揚し、一部の移動可能な壁画模写品をまとめて海外で展示したい」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年8月15日
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