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86歳の文化財修復士 「修復したように見えない」が最大の褒め言葉
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· 2018-06-14 |
タグ: 文化財;壁画;文化 | 印刷 |
四川省成都平原にある南河の畔に小さいながらも美しい明代の古刹が建っている―新津観音寺だ。2017年9月から観音寺では500年来初となる「全面的な身体検査」と全体保護が行われており、修復の「執刀医」は文化財修復・保護専門家であり、かつて敦煌研究院保護研究所の副所長を務めていた李雲鶴さん(86歳)だ。李雲鶴さんは文化財修復の仕事に従事して62年になり、これまで約4000平方メートルに及ぶ壁画と500体あまりの塑像の修復作業に参加し、「文化財修復界の権威」と呼ばれている。
文化財を修復する李雲鶴さん
菩薩像の頭部の両側に設置された木製の簡易作業台が李雲鶴さんの仕事場であり、狭い作業台の上には専門道具がずらりと置かれている。「あの帽子を被っているのが僕の祖父です」と話すのは李雲鶴さんの孫である李暁洋さん。1989年生まれの彼は、祖父である李雲鶴さんから壁画修復について学び始めてから数年経つ。
定年退職の歳を迎えてからも李雲鶴さんは20年間頑張り続け、「病気」の壁画や塑像がある場所には多くの場合李雲鶴さんの姿もあった。2001~2017年で、甘粛省張掖市の金塔寺石窟や敦煌市の莫高窟から浙江省杭州市の鳳凰寺へ、さらには北京市の故宮へと、李さんはいつでも最も必要とされている場所に現れた。
「新津観音寺は至急修理が必要なレベルで、今は塑像の頭部の修復を行っています。見てください、頭部はすでに取り付けてありますが、粘土が乾かないと彩色ができないのです」。敦煌市の乾燥した気候に比べ、西南部に位置する観音寺は温度と湿度が大きく異なる。そしてこれから雨季を迎えるため、李雲鶴さんは機が熟すまで待たないといけない。
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