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「手土産」に見る日本の文化
  ·   2017-06-27  ·  ソース:
タグ: 日本文化;土産;中日交流
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扇子、スカーフ、横浜市の市長の直筆サイン・メッセージ入りのカード、日本初の国産石鹸が製造された横浜の石鹸、横浜の人気観光スポットが刺繍されたハンカチ……。横浜で開催された第50回アジア開発銀行(ADB)年次総会の参加者がまず受け取ったのは、主催者が準備した横浜らしさの詰まった「手土産」だった。どれもちょっとしたプレゼントにすぎないものの、横浜の「文化PR」として好評を博した。(文:■佩娟《■は既の下に旦》。人民日報掲載)

5月に開催された同総会において、主催者は心のこもった「手土産」を準備しただけでなく、会期中は毎日、着物のファッションショーや尺八、三味線などの伝統楽器の演奏会なども行った。

日本文化は世界で広く発信されている。渡辺淳一や村上春樹などの小説は世界中で人気があり、ドラえもんは各国の子供たちに夢を与えている。また、宮崎駿監督のアニメや歌手・中島みゆきの歌、作曲家・喜多郎、インストゥルメンタルユニットS.E.N.S.(センス)のオリジナル楽曲も、世界各地で愛されている。日本のお茶の袋に描かれている浮世絵は、ゴッホを含むヨーロッパの印象派の画家にも影響を与えた。

文化に優劣はない。一国の文化の発信力と影響力を向上させるためには、たゆまずPRを続ける努力が欠かせず、文化の保護や継承とも密接な関係がある。

日本はこれまで、海外の文化を積極的に吸収してきた。古代は中国の唐(618-907年)に学び、近代は欧米を手本とするなど、日本はスポンジのように海外の文化の精華を吸収し、それを大和民族の特徴と組み合わせて「新たな文化」を形成してきた。中国の「唐傘」は日本で「和傘」となり、三国時代の「呉服」は日本で「和服」となり、「緑茶」は「抹茶」として日本で人気を博している。長年、日本は海外の文化をローカライズし、新しい文化へと変身させて、それを海外へと発信している。そのようなスタイルは非常に興味深いものがある。

また、社会各界は文化を慎重に保護し、「文化」にとって、日本は肥沃な土地となっている。例えば、人口400万人以下の横浜に、シルクや陶器、能楽、クルーズ、鉄道模型、さらにはインスタントラーメンなどの博物館、記念館が28ヶ所以上ある。フードテーマパーク・新横浜ラーメン博物館の壁では日本全国約30都市それぞれの独特なラーメンが紹介されている。一杯のラーメンが「文化」となるというのは、日本人が生活を楽しんでいることのほか、日本人が現地の文化を敬い、大切にしていることを示している。

日本人は文化を大切に、それを守っているだけでなく、それをライフスタイルに取り込むことにも長けている。「すしの神様」と言われる寿司職人・小野二郎さんは70年以上寿司を握り、「飯炊き仙人」と呼ばれる村嶋孟さんは50年にわたり極上の銀シャリを炊いている。日本の文化はこのように、日常生活の一コマと伝統文化が組み合わさって形成されている。そこには、日本人の一つのことをとことん極める「匠の精神」が詰まっており、日本の一部の商品は海外で好評を博する「文化発信ツール」となり、クオリティへのこだわりが、多くの人の日本に対するイメージとなっている。

慎重に保護し、心を込めて完璧さを目指すことで初めて、推敲を重ねても鑑賞にたえる文化的作品を作り出すことができる。クオリティの高いコアを有する文化を、それを時間をかけてじっくりと海外にPRすることで、日本の文化は独特の地位を築いている。(編集KN)

「人民網日本語版」2017年6月26日

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