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空を飛ぶ鳥・村上春樹 軽いマテリアルを小説の題材に
  ·   2016-12-15  ·  ソース:
タグ: 村上春樹;小説;中日交流
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かけがえのない財産は「脳内キャビネット」

村上春樹の作品の英語訳を数多く手掛けたハーバード大学のジェイ・ ルービン教授は、「村上春樹の優れた成果は、生活において微妙でかゆくても手が届かない部分を体験、観察したことら生まれた」と表現する。では、村上春樹は普段の生活の中で、ちょっとしたことをどのように蓄積してきたのだろう?

村上春樹の秘密の武器は、「脳内キャビネット」という。これについて、村上春樹は、「僕の頭の中には大きなキャビネットが備え付けられている。そのひとつひとつの抽斗の中には様々な記憶が情報として詰まっている。大きな抽斗もあれば、小さな抽斗もある。中には隠しポケットのついた抽斗もある。小説を書くことに意識が集中してくると、どのあたりのどの抽斗に何か入っているかというイメージが頭にさっと自動的に浮かんできて、瞬時に無意識的にそのありかを探し当てられる」と語っている。

彼にとって、「物語を語るというのは、言い換えれば、意識の下部に自ら下っていくこと。心の闇の底に下降していくこと」で、「大きな物語を語ろうとすればするほど、作家はより深いところまで降りて行かなくてはならない」という。村上春樹が来年2月に発売すると発表した新作の長編小説に大きな期待がかかる。(編集KN)

「人民網日本語版」2016年12月15日

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