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「日中友好の一助に」 山東省で暮らす和歌山女性
  ·   2016-01-07  ·  ソース:人民網
タグ: 和歌山;山東;中日交流
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宮本実穂さん(30)は日本・和歌山県庁の企画部企画政策局文化国際課の副主査。同部署に務めて8年になる。現在、中国山東省に滞在している宮本さんは、学生のように見えるだけでなく、学生として熱心に中国に関する知識を学んでいる。2016年の元旦を山東で迎えた宮本さんは、中国山東網のインタビューに応じ、山東のイメージを語った。中国山東網が伝えた。

山東の第一印象は?「人が多くて広い」

宮本さんは昨年9月に山東省を訪れた。「和歌山県の人口はわずか96万人で、町に出ている人はこれほど多くはない。大阪から出発して、済南に着いた第一印象は『人が多くて広い』というものだった」と語る。

山東を訪れた理由について、当初は仕事上必要なことだったのだが、今では進んでこの大地を深く知ってみたいと思うようになったという。山東と和歌山は友好省県で、両地の友好交流を促すため、和歌山県は毎年県職員を山東に派遣して交流を展開している。宮本さんもこのプログラムで同省済南市を訪れ、現在山東師範大学国際教育交流学院で中国語を学んでいる。

山東のその後の印象は?「街は急速に発展し、人は親切」

訪中前、宮本さんの両親には些かの不安があった。すでに結婚年齢に達しているのに、山東には少なくとも2年は滞在しなければならない。2歳年下の弟はすでに結婚しており、姉の宮本さんも早く自分の幸せを見つけてほしいという両親の娘への思いだった。そんな両親の不安をよそに、「私自身はあまり深く考えていない。中国での研修はとても良い経験であり、今年9月から来年7月までは山東師範大学で中国語を勉強し、その後は山東省人民政府で研修を受け、和歌山と山東の友好交流のために少しでも貢献したい」と意気込む。

済南での生活はすでに3ヶ月が経っており、口にできる中国語はまだ少ないが、大部分は聞き取れるようになった。「山東の街の発展はとても速い。まだ数ヶ月しかいない私でも変化していくのが実感できる。これまで日本でたくさん中国に関する悪いニュースを見たが、今ではイメージも変わり、人々はとても親切なことを知った」と宮本さん。歴史的な問題から、当初は中国の人々との交流に不安を抱いていたが、相手と向き合って生身の交流をしてこそ真に心が通う交流ができるということを改めて知ったと語る。 中日交流 「訪日観光が急速に発展、青島ビールが大人気」

山東と日本は一衣帯水の関係にあり、お隣日本への観光のここ数年の爆発的な人気ぶりには宮本さんも驚いている。「多くの中国人が大阪に観光に行くも、人が多く、宿泊も問題になるため、大阪に近い和歌山に移動する人も多い。私の勤務地のすぐ隣がホテルで、ここ数年はとても繁盛している様子」と宮本さん。観光といえば、宮本さん自身はまだあまり中国国内旅行をしていないとか。「北京には一度だけ、済南市内では趵突泉(しゃくとつせん)に行っただけ。千仏山や大明湖、泰山なども知っているがまだ行っていない。青島ビールは日本でも人気で多くの人が知っている」という。「機会があれば各地を回って観光したい。外国での経験はきっと一生の宝になると思う」と語った。

宮本さんは最後に、「自分の努力を通じて、日中友好交流を促す。これは私に与えられた任務」と小柄ながら力強く大きな希望を語った。(編集IM)

「人民網日本語版」2016年1月7日

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