ホーム >> 中日交流 >> 本文 |
「日本は覇を唱えず、国際秩序を乱さない」中山恭子氏が強調
|
勝又阿雅子 · 2015-10-25 |
タグ: 日中;北京-東京フォーラム中日交流 | 印刷 |
中国外文局(中国国際出版集団)と日本の言論NPOが共同で主催する第11回北京-東京フォーラムが24日午前、北京で開幕した。同日午後に行われた分科会では、政治や文化などいくつかのテーマ別に活発な議論が行われた。
そのうち政治・外交をテーマにした分科会では、日本側基調報告者の一人として参議院議員で次世代の党代表の中山恭子氏が基調報告を行った。中山氏は「非常に有意義な会合が開かれていると思う」と同フォーラムを評価した上で、中日間の4つの基本文書に触れ、次のように述べた。「中国と日本の間には基本的四文書があり、いずれも日中間の平和を維持するために重要な文書であると思う。例えば、1978年に締結された日中平和友好条約には、『主権及び領土保全の相互尊重、相互不可侵、内政に対する相互不干渉、平等及び互恵並びに平和共存の諸原則の基礎の上に、両国間の恒久的な平和友好関係を発展させる』とある。また、同じ条約の中に、『すべての紛争を平和的手段により解決し及び武力又は武力による威嚇に訴えないことを確認する』という文言も含まれている。平和友好条約には、『アジア・太平洋地域においても又は他のいずれの地域においても覇権を求めるべきではなく、また、このような覇権を確立しようとする他のいかなる国又は国の集団による試みにも反対する』とも書かれている。これは日中両国の合意事項だった」。
中山氏は中国と日本の文化交流について触れ、「日本人は昔から中国の文化をたくさん取り入れ、それを日本の文化の中に流し込んで、日本の文化を作ってきた。漢字をもとにひらがなとカタカナを作りだし、日本語を表現してきた。そういった意味で、日本の人々は中国に対し尊敬の念を持っている」と述べた。
中山氏は去る9月3日に習近平国家主席が行った演説を高く評価した上で、「日本について言えば、習主席が演説で中国について述べた部分の『中国』を『日本』に置き換えてもらっても全く問題ない。つまり、日本は覇を唱えることは決してない。国際秩序を乱すことも決してない。日本も中国と同様に覇を唱えず、平和発展の道を歩むことを誓っているからだ」と述べ、「両国は互いに平和的なつながりを作ることが必ずできる」と強調した。
「北京週報日本語版」2015年10月25日
|