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福島原発の汚染水処理で世界につけを払わせるわけにはいかない
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· 2021-04-14 · ソース:人民網 |
タグ: 原発汚染水;福島;経済 | 印刷 |
一方で、福島県とその周辺の海域が二次被害に遭う可能性がある。10年前の原発事故発生後、現地では動物や人間の健康状態が悪化し、予測寿命も大幅に低下した。海洋生物は往々にして生存環境に対してより敏感であるとの研究がある。日本が大量の汚染水を海洋放出すれば、現地の海洋生物群に極めて大きな打撃を与えることになる。昨年には、「福島原発から海洋に放出される汚染水には放射性物質が含まれており、人類のDNAを傷つける可能性がある」と警告を発した国際機関がある。
他方で、汚染水は海流に乗って世界中に広がり拡散していく。10年前の福島原発事故が起きてからまもなく、ドイツのGEOMARヘルムホルツ海洋研究センター(キール)が原発汚染水の拡散状況について計算モデリングを行った結果、わずか3年で放射能汚染は日本の福島から北米まで広がるとの結論になった。それだけでなく、汚染された海水の中に生息する海洋生物が放射性物質を多く取り込み、海洋生物の食物連鎖にとって深刻な脅威になるとみられる。事故後、日本の漁業製品、野菜・果物、米、さらには化粧品なども放射線量が基準値を超えたことが明らかにされた。
10年前に起きた日本の福島原発事故は、海洋環境、食品の安全、人類の健康に甚大な影響を与えた。現在の汚染水処理プランが失敗すれば、影響を被るのは日本国民だけではなく、周辺国や世界全体にも受け入れることのできないほどの損害を与えるだろう。汚染水に関わる決定は厳格で正確、オープンで透明でなければならず、慎重の上にも慎重でなければならない。なんといっても、拡散してしまった後の放射能汚染はさらに処理が難しくなるからだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年4月14日
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