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中国は11年連続で世界一の製造大国 そのよりどころは?
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· 2021-03-16 · ソース:人民網 |
タグ: 製造業;貿易摩擦;経済 | 印刷 |
中国は11年連続で世界一の製造大国になった。どうやって達成できたのか。局面が大きく変化する新たなタイミングにあって、新型コロナウイルス感染症と貿易摩擦は中国の製造業にどんな挑戦を突きつけるのか。中国新聞社が伝えた。
上述した問題について、外交学院世界政治研究センターの施展センター長(教授)が取材に答えた。施氏の三部作「枢軸——3000年の中国」、「横溢——中国製造業の未来史」、「繭から羽化——隔離・信任・未来」は、社会科学分野のベストセラーで、学術界の注目を集めている。
施氏は、「中国の製造業が世界一になった外部要因は主としてグローバル経済構造のモデル転換であり、中国はちょうどいい具合にそのタイミングに居合わせた。第1に、1990年代中期にスタートした欧米のイノベーションによる経済モデル転換が、大規模なアウトソーシングニーズを生み出し、中国はこれを引き受けることができた。第2に、中国は世界貿易機関(WTO)に加盟し、グローバル市場は中国に向かって開かれるようになり、中国製造業が強く大きくなるようけん引した」と述べた。
内部要因についていえば、一般的には、中国には整った工業分類、巨大な市場空間、充実した関連設備、質の高い労働者がおり、こうしたことが中国の製造業を絶えず強くし、速度も速めている、とみられている。
施氏は、「中国人の努力ぶりを真似できる国はほとんどなく、さらに中国には力強い政府がある。こうした要素が合わさって、強大な『サプライチェーンネットワーク』を形成し、中国製造業の総合的コストを低い水準へと引き下げた。サプライチェーンネットワークは多くの工場が単純に集まるというものではなく、より多くのシステムの生態的な協力が必要であり、極めて大きな規模に到達した後に、コスト抑制のロジックを推進して一種の質的な変化が起こり、さらには他国が中国と競争することが難しくなる」と述べた。
しかし大きいことは強いこととイコールではない。中国は製造業の発展レベルについて冷静に認識する必要がある。工業・情報化部(省)の苗■(土へんに于)元部長は、「中国はまだグローバル製造業の第3グループにおり、製造業強国になるにはおよそ30年の時間が必要だ」と述べた。
施氏は、「中国製造業の不足点は、先端設備が明らかに弱いということのほか、製造能力の不足、独自イノベーションの不足といった問題もある。中国は基礎研究とコア技術に多くの弱点を抱えており、特に0から1に飛躍するイノベーションが欠けている。こうした面で、中国はまだ長い道のりを歩まなければならない」との見方を示した。
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