世界トップレベルのビジネス環境を作り上げるため、浦東はなおも努力している。１１月、浦東新区企業サービスセンターで、中国石化（シノペック）の社員が事業範囲の変更業務に関する手続きを行った。窓口の係員は要望について質問したのち、スマートサービスシステムを使って届け出に必要な申請資料を直接作成し、審査システムによる補助を通じて資料の事前審査を行い、業務手続の全過程には１０分もかからなかった。 

浦東は率先して不要な審査や認可手続きを削減する改革を進めており、その基礎のもとで現在、営業許可証と組織企業コード証、税務登記証をまとめて１つの証書とする「一業一証」の試験地としてさらに模索を続けており、業種参入に関する多くの審査事項を「総合許可証」にまとめ、審査コストがなくなるよう取り組んでいる。 

国内外の市場をリンクさせ「２つの循環」の発展を促進する 

新型肺炎が世界の海運に試練をもたらしている中で、１０月に上海港のコンテナ取扱量は初めて単月の標準コンテナで４００万箱を突破し、４２０万箱と過去の記録を更新した。７月に打ち立てられたばかりの単月記録よりも２９万７０００箱多く、前年同期比１５．７％増だった。 

洋山港の４期自動化埠頭は世界最大の自動化コンテナ埠頭だ。２０１７年の開港後、世界最大規模のコンテナ港である上海港に発展の新たな原動力をもたらした。 

現在、浦東にはさまざまな海運企業が約８０００社集まっている。また、海運保険運営センターは１０社あり、その比率は全国で９０％を占め、世界最大の国際海運団体であるＢＩＭＣＯは浦東でさまざまな業務を展開している。洋山港を拠点とする洋山特殊総合保税区と臨港新片区内の特殊経済効能区も、国内と国外の「２つの循環」の発展における要の接点となるべく発展を続けている。

「北京週報日本語版」2020年11月13日