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世界的な「食糧危機」の中 中国は食糧危機に陥るか
  ·   2020-08-28  ·  ソース:人民網
タグ: 食糧;農業;経済
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世界的に「食糧危機」が叫ばれる中、中国は食糧危機に陥るだろうか。今年は豊作か。食糧の安全は保証できるのか。食糧を備蓄する必要があるか。農業農村部(省)は26日に記者会見を開き、公式的にこうした問題に答えた。中国新聞網が伝えた。

食糧生産の安定さの中で好転する流れに変化なし

同部市場・情報化司の唐珂司長によると、「今年の夏季収穫穀物と早生米は豊作だった。国家統計局のデータでは、今年の夏季収穫穀物の生産量は1428億キログラムで、前年より12.1億キログラム増えた。早生米の生産量は273億キログラムで、10.3億キログラム増加し、7年続いた減少の後、増加を達成した」という。

唐氏は、「通年の米、トウモロコシの生産は主に秋季の収穫をみなければならない。農業農村部の農業状況調査によると、今年は秋季収穫穀物の栽培面積が安定を維持しながら増加し、局地的に深刻な干ばつ・水害が起こったが、災害後には生産が速やかかつ効果的に回復し、秋季収穫穀物の生育状況は全体として好調で、食糧生産の安定さの中で好転する流れに変化はなかった。今後、大規模な災害が発生しなければ、今年は豊作の年になるだろう」と指摘した。

中国社会科学院農村発展研究所と中国社会科学出版社はこのほど共同で発表した「中国農村発展報告2020」で、第14次5カ年計画(2021〜25年)期間の終わりごろには、約1億3千万トンの食糧不足になり、このうち穀物(米、小麦、トウモロコシの3大主要穀物)の不足量は約2500万トンになるとの見方を示した。この発表を受けて、これは中国の食糧の安全保障の悪化を意味するのではないかと懸念する人が出てきた。

唐氏はこうした懸念に向けて、「社会科学院の報告に言う食糧不足とは、大豆を含む食糧の生産不足を指しており、実際の需要と供給の間での不足ではない。中国で生産が大幅に不足し、大量の輸入を必要としているのは主に大豆だ」と述べた。

また唐氏は、「将来も中国の大豆輸入は高水準を保つとみられ、国際経済貿易協力を強化し、大豆の輸入元を緩やかに開拓することで、中国国内の生産不足を効果的に補い、国内市場での供給を保障する」と述べた。

同部栽培業管理司の潘文博司長は、「現在、中国の食糧の安全は保証されている。1人あたり平均占有量は472キログラムで、世界の食糧の安全標準ラインの400キログラムを大幅に上回る。これと同時に、長年にわたる豊作で、備蓄は十分にあり、価格も全体として安定している。食糧の需給量の全体的なバランスということでは、構造的な矛盾が長期にわたって存在する可能性があり、品種の不足を調整するために一部の穀物を輸入することはあるだろうが、それは全体的に少なく、中国国内の穀物はほぼ自給を達成しており、穀物の絶対的安全という最低ラインはしっかり守られている」と述べた。

潘氏は続けて、「中国の食糧の安全は全体的に好調で、今は供給に問題はなく、中長期的な供給も保証されている。今後は国家の食糧の安全保障の新たな情勢や変化に適応すると同時に、市場の調整コントロールを強化し、消費を合理的に誘導し、リスクの挑戦に対抗する力を高めていく」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年8月27日

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