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中国の消費は新たな段階へ リスクと同時に発展のチャンスも生んだ新型肺炎
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· 2020-06-24 · ソース:北京週報 |
タグ: 消費;新型肺炎;経済 | ![]() 印刷 |
今年の「政府活動報告」は、消費拡大のためにさまざまな措置を実施し、民衆の多元化したニーズに応じる必要があると提起している。新型コロナウイルスによる肺炎の予防・抑制の常態化が進む中、多くの地方が消費券を発行した。統計によれば、消費券によって喚起された消費金額は発行分の数倍となった。より高く評価すべきなのは、消費券の効果が短期的なものに留まらず、比較的長期に渡って住民の消費を良好な状態に保ったことだ。
突如発生した新型肺炎は経済・社会の発展に大きなダメージを与え、消費需要を一定程度削ぐこととなった。短期的に見て、消費券は主に消費の自信を強め、消費意欲を刺激するプラスの効果を生み、市場の急速な回復、経済の安定的な発展のために力強いサポートをもたらした。それと同時に、消費券の効果によって消費習慣が生じたことも消費傾向の変化の顕著な現れであり、消費の絶え間ない質の向上と拡大を後押ししている。
新たな消費習慣が生まれることで、より幅広い消費余地も切り開かれた。近年、中国のモバイルインターネットの大規模な普及により、オンライン決済、モバイル決済は誰もが利用するものとなった。オンラインとオフラインで商品価格は変わらない傾向にあり、むしろオンラインの方が多くのメリットを得られることから、オンライン消費は一躍盛んになった。若者が軽々と使いこなすのはもちろん、多くの中高年も新型肺炎の予防・抑制期間中にオンラインでの商品やサービスの購入方法を習得した。オフラインのみの従来型の消費から、オンラインとオフラインの併用へと消費は絶えず向上している。
業者にとって、消費券の大規模な配布はオンラインとオフラインが一体化した経営理念・能力の向上をもたらした。数多くのレストランは店内で食事をする客の人数を制限すると同時に、デリバリーサービスに力を入れている。一部の商店は自ら進んでオンライン小売プラットフォームを活用し、販売促進を行っている。また、「クラウド教室」を開設した教育訓練機関もある・・・・・・事実上、新型肺炎はリスクと試練をもたらすと同時に、新たな発展のチャンスも生み出した。多くの業者は短期間でこのような変化に適応し、オンラインでの運営能力を高め、消費市場のサプライサイドから力を発揮し、消費をより便利で快適なものとし、消費を新たな段階へと押し上げている。
このほど中国国家統計局が公表したデータによれば、今年の1~4月の実物商品のオンライン小売額が社会消費品小売総額に占める割合は24.1%となり、昨年同期に比べて5.5ポイント増加した。4月の社会消費品小売総額の下げ幅は大きく縮小した。このことは消費が回復し、市場が活気を取り戻していることを示している。消費券をきっかけとして消費を新たな段階へと押し上げ、あらゆる手段を講じて消費を拡大させ、消費を促し、産業や市場、経済・社会の循環をスムーズにしてこそ、消費による経済成長の牽引効果を有効に発揮させ、消費を絶えず活発にし、経済・社会の発展に活力をもたらすことができる。
「北京週報日本語版」2020年6月24日
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