第三に、短期的行動計画と中長期的行動計画を結びつけ、世界経済の持続可能な成長を守ることだ。 

世界経済の長期的な成長から見ると、新型肺炎は短期的な波乱要素である確率が高い。Ｇ２０は手を携えて持続的に感染拡大の傾向と感染症が市場・経済に及ぼす影響を密接にモニタリングし、協調・一致した行動を断固としてとり、新型肺炎の影響を受けた人と企業にサポートを提供し、迅速に緊急対策をとり金融市場の安定を維持すべきだ。その他、Ｇ２０は各国の中長期的行動のためにビジョンを定め、世界経済の快速な回復を促し、より強い経済成長の動力源を引き出すと同時に、バランスが保たれており、持続可能で包摂的な経済成長も保つべきだ。 

第四に、開放型の世界経済を守ることに力を注ぎ、経済のグローバル化のより大きな後退を避けることだ。 

現在各国がとっている感染対策は非常に必要だが、国境を越えた人の移動の管理や貿易制限まで打ち出すといった措置が国際貿易と投資の円滑性に影響を与え、既存のグローバル産業チェーン・サプライチェーンにダメージを及ぼしてしまうことは避けられない。国際貿易の緊張した関係を緩和し、一方的な関税措置を撤廃し、グローバル産業チェーン・サプライチェーンのスムーズな流れを共同で守る面において、Ｇ２０は問題と向き合い、手を携えて協力し、異なる状況ごとに計画を立て、マイナスの影響を最小化すべきだ。 

新型肺炎に直面している今こそ、各国は一国主義に反対し、非難し合うことや汚名を着せることに反対すべきで、多国間主義と人類運命共同体の理念を堅持し、力を合わせて困難を克服し、世界経済の安定的な成長を守るべきだ。

「北京週報日本語版」2020年3月27日