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日本の「鄙びた田舎」青森・秋田を訪ねて
  ·   2020-01-08  ·  ソース:人民網
タグ: 日本;農業;経済
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途中で通過した駅はどこも駅員がおらず、乗車券を売る人もなく、改札もない。電車に乗る人は乗車した後で乗務員から切符を買うというスタイルだ。

午後に帰路に就き、芦野公園駅で電車を待っていると、小さな男の子が3人通り過ぎた。彼らは次々と私に向かって「こんにちは」と大きな声であいさつし、私も笑顔で「こんにちは」と一人一人にあいさつを返した。もう少し何か話したかったけれど、短いあいさつの言葉しか話せないのが残念だった。東京でもよく学校帰りの子どもに会うが、こんな風に自分からあいさつされたことはない。

こんなあいさつはここでは珍しいことではないらしい。2日後に秋田県の千秋公園をジョギングしていると、野球少年の一団に出くわした。彼らは坂道を駆け上がる練習でへとへとなのに、行き交う人すべてに大きな声で「すみません」と謝っていた。道幅は広く、彼らがどんな風に走っても邪魔にはならないというのに、それでも一人一人にきちんと謝っていた。これはきっとコーチの指導によるものなのだろう。コーチも側にいて、大きな声で道行く人々にお詫びをしていたからだ。

中国語サイトの説明では、このあたりは「人口45万人の秋田都市圏」となっている。45万人は、中国なら最も小さい県の行政中心地ほどの数だが、日本の北部ではこれでも人口集中地になる。秋田には工業らしい工業もなく、農業と酒造業が中心で、人口減少ペースは日本国内でトップクラスだという。

この野球少年たちも、将来は「人口減少」する地域の一部になることが運命づけられている。昨年、秋田県立金足農業高等学校の野球部が甲子園の決勝に進み、優勝は逸したが、秋田の少年の心を大いにかき立てた。少年たちも上の世代と同じように、都会の広い世界にあこがれているかもしれない。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年1月8日

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