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映画「万引き家族」、アットホームながら社会問題に一石投ず
  ·   2018-08-07
タグ: 日本;映画;文化
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是枝裕和監督の集大成ともいえる作品であり、第71回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞、出演者たちの完璧ともいえる演技など、数々の触れ込みで話題の映画「万引き家族」が今月3日に中国で封切られ、業界内や映画ファンらの間で話題をさらっている。4日と5日の週末にはSNSで「万引き家族」がトレンドワードとなり、是枝監督をめぐる投稿を寄せるファンも多い。4人家族と、祖母、それに、引き取られた女の子からなる家族を舞台に展開する物語、そして、是枝監督らしいアットホームな作風で描く日本社会のリアルな問題などが、中国の観衆の心を打っている。同作品の興行収入はすでに4500万元(約7億3000万円)に達しており、実写の日本映画の中国市場における興行収入記録を塗り替える可能性が非常に高い。ただ、そのテーマやスタイルは個性的であるため、大衆受けするのことは難しく、一部の「文芸青年(読書や映画など文芸を好む若者)」らが楽しむ作品となりそうだ。

日本のリアルな社会問題を描く 

ある女性は、「是枝監督らしい描写手法で、落ち着いた流れで、淡々とストーリーが展開していく中で、少しずつ感情が積み上げられていく。実際の生活の中で同じような体験をしたことがないと、そこで表現されている感情を理解しにくいかもしれない」と評価する。「万引き家族」の会場はひっそりとしたムードで、同作品のスタイルと同じく、時々観衆のため息が聞こえるものの、すぐにまた漆黒の闇と共に静寂が戻るといった感じだ。

日雇い仕事の父・柴田治とクリーニング店で働く治の妻・信代、息子・祥太、風俗店で働く信代の妹・亜紀、そして家主である祖母・初枝の5人と、血縁関係のない女の子「ゆり」の6人「家族」を中心にストーリーが展開する。この家族には安定した仕事もなければ、豪華な家もなく、おいしい物も食べれず、万引きをしてなんとか食いつないでいる。しかし、そんな生活をずっと続けているうちに、生き延びるための食べ物だけでなく、最も大切なものであるはずの「家族愛」や「愛」までも「盗む」ことになってしまう。一見淡々としたストーリーの中で、一人暮らしの高齢者や高止まりしたままの失業率、性風俗産業の氾濫、家庭内暴力など、日本の多くの社会問題をリアルに描き出している。

今年5月19日、同作品は第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞。その後、中国でも公開されることが発表された。これはここ数年で初めて中国で大規模上映されるパルムドール受賞作品となっている。

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