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中国国際輸入博覧会に2回連続出展 キヤノンが中国市場に見出すチャンスとは
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本誌記者・徐蓓 · 2019-11-06 · ソース:北京週報 |
タグ: 中国国際輸入博覧会;キヤノン;経済 | 印刷 |
小澤秀樹キヤノン副社長執行役員・キヤノン中国社長
政策によって生まれる巨大市場の潜在力
キヤノンは業界のリーディングカンパニーであると同時に、1949年の創業以来一度も赤字を出したことのない、日本を代表する優良企業だ。いわば同社は日本でも指折りの先を見通す力を持つ企業といえる。そのようなキヤノンにとって、中国市場はどのように見えるのだろうか?
「そもそも中国経済は良好な成長を保っています。中国経済の成長スピードが減速したといっても、2019年の国内総生産(GDP)の成長率予測が6%から6.5%というのは、世界レベルでみれば依然として成長の著しい市場です。また中国市場は巨大で、需要の伸びもあります。それゆえに、中国は弊社にとって、世界で最も重要な市場の一つなのです。実際に、キヤノン中国はアジア地域において最大の販売数を誇ります。アジア全体でも特に中国市場は、今や弊社が世界でカメラ事業を成長させる上で重要なエンジンとなっているのです。また、中国の国内政策によるプラスの効果が、巨大市場の潜在力をもたらしています。そして近年、中国でさまざまな内需刺激策やモデルチェンジ・アップグレードを進める政策が打ち出されていることも、われわれにとって長期的に中国で発展を持続できる確信となっています」
このように中国が市場開放を進める一方、国際社会の一部では保護貿易主義の風潮が強まっている。そのような状況を、小澤氏は次のようにみている。
「中国ではさらに改革・開放を推し進める強力な施策が進められていることから、現在の中国における全体的な国際貿易状況については、依然として非常に楽観視しています。われわれは中国の改革・開放の歩みが止まることはなく、外資系企業に対して今後さらに大きな発展の余地が開かれていくと固く信じています。中国はキヤノングループにとって最も重要な海外市場の一つです。また、キヤノングループには『共生』という企業理念があります。そのため、今後も引き続き中国事業により力を入れていき、中国社会や中国市場、中国の顧客と共に成長するとともに、ウィンウィンの発展を実現していきたいと願っています」
第2回中国国際輸入博覧会は市場開放を自ら推し進め、世界と共に発展の成果を分かち合っていくという中国の「有言実行」を再び世界に知らしめた。グローバルに事業展開するキヤノンのような企業にとって、中国はこれからも魅力的な市場であり続けることだろう。
「北京週報日本語版」2019年11月6日
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