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「漢欧班列」が新たなさきがけとなる華中エリアの対外開放
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本誌記者 尉紅琛 · 2019-08-14 · ソース:北京週報 |
タグ: 武漢;中欧班列;経済 | 印刷 |
2012年10月24日、武漢とヨーロッパを結ぶ国際定期貨物列車「漢欧班列」の試運転が始まった。この陸上の「シルクロード」を通じて、中国・湖北省の省都である武漢と1万863キロ離れたチェコのパルドゥビツェが密接に繋がった。中国商務部によれば、これまでに「漢欧班列」は中国の50以上の都市で開通した国際定期貨物列車「中欧班列」のうち、運送量・運行の質ともに上位を占めている。
歴史上、海と陸の「シルクロード」、茶馬古道のほかにも、中国にはかつてもうひとつ、中国とロシアを結ぶ万里の茶道という重要な国際貿易ルートがあった。ユーラシア大陸を横断するこの茶道は全長1万3000キロに及び、漢口を起点としていた。漢口は武漢市を構成する重要な街で、その地理的優位性から当時世界最大の茶葉の集散地となっており、「東方茶港」と称された。
現在、武漢とヨーロッパの各都市を頻繁に往来する「漢欧班列」によって、漢口は「東方茶港」と呼ばれたかつての輝きを取り戻し、武漢が再び中国とヨーロッパの貿易ルートを繋ぐ重要都市となっている。
陸上貿易の大型ルートを切り開く
2011年3月19日、「中欧班列」の第1便が重慶を出発し、現地で生産された電子製品を積んで、新疆ウイグル自治区の阿拉山口から国境を越えてドイツのデュースブルクに向かい、その全行程は1万1000キロ、運行時間は15日に及んだ。それから1~2年の間に、成都・鄭州・長沙・西安などより多くの内陸都市で次々と「中欧班列」が開通した。「長江経済ベルト」発展計画と「一帯一路」構想における重要都市として、もちろん武漢も遅れを取らなかった。「漢欧班列」の開通後、武漢ひいては湖北省はヨーロッパ直通の陸上貨物輸送の大型ルートを切り開いた。
2014年3月、武漢漢欧国際物流有限公司(以下、「漢欧国際」)が設立された。「漢欧班列」はドイツやフランスなどの工業製造の強国、ロシアやベラルーシなどの資源大国を目的地として武漢から出発し、南回り路線の「漢新欧」は新疆ウイグル自治区の阿拉山口を経由してヨーロッパへ、また北回り路線の「漢満欧」は内蒙古自治区の満洲里を経由してヨーロッパへと向かう。
2015年、漢欧国際は週に2往復で計4便もしくは週に1便、中小企業などの貨物輸送を1コンテナから受け付ける「公共班列」を開通させた。2018年、「漢欧班列」は往路174便、復路249便が運行され、貨物の積載率は96.51%に達した。
「漢欧班列」がもたらすプラスの効果
「漢欧班列」の開通は武漢とヨーロッパ、ひいては「一帯一路」沿線国との経済・貿易上の結びつきを強め、湖北省の輸出入にプラスの効果を与えるだけでなく、産業に利益をもたらしている。
2017年10月28日、「漢欧班列」において運行された中国で初めての小売企業による特別列車「デカトロン」(写真は漢欧国際が提供)
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