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夏季の食糧生産量増 中国の食への自信示す
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· 2019-07-24 · ソース:北京週報 |
タグ: 農業;食糧;経済 | 印刷 |
稲の収穫風景(新華社提供)
国家統計局が先日発表したデータによると、全国の夏季の食糧生産量は1億4174万トンに達し、2018年同期比2.1%増加した。また農業農村部によると、新麦が出荷されてから良質な小麦の量は充分に足りている。一部の国で食糧価格が跳ね上がる中、中国では食糧の生産量は増加し、市場供給は充分であり、価格は全体的に安定している。
中国は世界の耕作可能面積の9%と淡水資源の6%しか占めていないにも関わらず、世界人口の22%分の食糧を供給しており、この大きな成果は誰の目にも明らかだ。しかし多くの人は、中国の食糧安全保障は当期の食糧生産量に表れているだけでなく、食糧産業をサポートする不動心、食糧備蓄・調達・輸送をコントロールする力、食糧価格を安定させる力、今後の生産能力を育てる力にも表れているということを見落としている。
食糧産業をサポートする不動心は中国の食の基盤だ。14億人近くの人口を有する大国では、食糧が多くても少なくても問題だが、この2つは異なる性質を持つ。食糧が多ければ備蓄過多となり財政圧力にさらされ、少なければ社会的圧力、また情勢全体の圧力となる。このような考えを基に、中央政府は一貫して食糧安全保障を国政運営における最重要事項としており、重大な水利施設の建設、高水準な耕地づくり、科学技術革新の普及、市場システムの整備など多くの面から食糧安全保障へのサポートを強化してきた。
食糧価格を安定させる力は中国の食のキーポイントだ。どの国にとっても、食糧の需要と供給のバランスを保ち続けながら、供給過多によって食糧価格が下落し農家の食糧生産に対する意欲が削がれるのを防ぐということを両立させるのは実に難しい。中国は食糧価格形成メカニズムを整え、目標価格政策を模索・実行し、低価格の時には生産者に、また高価格の時には低所得の消費者に補助を行うというメカニズムを徐々に構築していった。世界の食糧価格が不安定な中でも中国の食糧価格は合理的な水準を保ち、生産者と消費者の利益をどちらも考慮してきた。
食糧備蓄・調達・輸送をコントロールする力は中国の食の自信だ。現在、全国の食糧生産量の75%以上、調達量の約90%は主要生産地である13省が占めており、それは北上し続けている。食糧生産の構造の変化に対し、国は北部で生産し南部へ輸送することを積極的に推進し、地域の食糧安全保障を守っている。中国の食糧備蓄率は世界基準の17~18%の安全ラインよりも遥かに高い。近年、中国は自国で世界的な大手食糧企業を全力で作り上げ、現在、中糧集団の資産は世界第1位、営業収入は第2位、利潤は第3位であり、世界の大手食糧企業の仲間入りを果たしている。
今後の生産能力を育てる力は中国の食の知恵だ。人口増加、都市化の推進、人々の生活水準の向上により、食糧への需要は増加の一途を辿っている。食糧安全保障の確保は世界的な難題であり、近年一部の国で起こった食糧危機は、食糧は依然として弱い産業であると警告している。食糧安全保障の基礎は耕地に、発展の道は科学技術にある。中国は「蔵糧于地」(土地の持続可能な発展能力を確保すること)と「蔵糧于技」(食糧備蓄における全体の技術能力を向上させる)戦略を実施している。農業の科学技術の研究開発を世界の最前線に合わせ、農家が様々な自然資源の潜在力を引き出せるよう牽引し、食品の出所の多様化を推進し、人々の健康消費への需要を更に満足させなければならない。
中国の食の量と質、広さと深さは中国の特色ある食糧発展の自信を表しており、国の発展の「バラスト」となっている。
「北京週報日本語版」2019年7月24日
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