４点目は国の状況に合っていることだ。中国では「豊かになるには、まずは道を整備する」という考えが早くから人々の心に根付いている。また中国はインフラにおいて充分な設計、建設、組織、運営の能力を有している。設計と工程の標準化により、中国の高速鉄道の建設におけるコストは他国に比べ約３分の２に抑えられ、投資利益率は比較的高く、資本を引きつける力は強い。この他に、車と航空機に比べ、高速鉄道は１２００キロ以内の移動においては高い競争力を持っており、乗車料金は他国の基本乗車料金の４分の１であり、様々な層の乗客を引きつけることができる。 

現在、中国の経済運営には依然として多くの困難と問題が存在している。外部の経済環境は複雑に入り組み、中国経済には下方圧力がかかり、多くの業界は多かれ少なかれ試練に直面している。中国は自身が抱えている困難について充分に考えると同時に充分な自信を持つ必要があり、高速鉄道などの業界における発展の軌跡から自身の強みを見つめ、長所を発揮し、不動心を保ち、忍耐力を強めるべきだ。 

「北京週報日本語版」2019年7月19日