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京アニ放火、アニメ界の「9.11」か 損失は?
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· 2019-07-19 · ソース:人民網 |
タグ: アニメ;京都;経済 | 印刷 |
「まるでアニメ界の9.11事件だ」、「男が燃やしたのは会社ではなく、アニメ業界だ」、「(京アニは)アニメ業界のノートルダム寺院だ」。事件の詳細が明らかになり、死者の数が増え続けるにつれ、SNSには嘆き悲しむ声が広がった。心を痛めているのは日本人だけでなく、世界各地からたくさんのメッセージが寄せられ、京アニの力の大きさを改めて世に知らしめた。
日本では、アニメ制作会社同士の競争が非常に激しく、1つの作品で名声を得られるスタジオは非常に少ない。長年にわたりたくさんの「人気作品」を生み出してきた京アニは非常にまれな存在だ。
京アニは1981年の創業で、最初は主婦を集めて色塗りの下請けをするスタジオだったが、後に正式なアニメ制作会社になった。こうした背景から、日本では数少ない女性従業員が中心のアニメ制作会社となり、独自の世界を生み出した。女性の視点から出発して、女の子特有のエネルギッシュさや繊細な感情を描き出し、多くの女性の共感を得てきた。
京アニはかつて「クレヨンしんちゃん」や「犬夜叉」の制作に関わり、後に「涼宮ハルヒの憂鬱」、「だんご大家族」、「けいおん!」、「中二病でも恋がしたい」をはじめ、一連の心をつかむ作品を独自に制作し、柔らかな色彩の作画を特徴として、「京アニの作品なら、必ず質が高いものだ」と高い評価を得てきた。
京アニには6つのスタジオがあり、今回火災が起きたのは2017年に完成した。第1スタジオだ。ここは京アニの心臓部とされ、監督、演出、作画監督、原画、中割り、彩色、CG、美術、撮影など、アニメ制作のコア部分のほとんどがこのスタジオで行われていた。
注目されるのは、日本のようなアニメ産業が十分に発達している国では、多くのスタジオがフリーのアニメーターに仕事を外注する中、京アニは自社のスタッフによる手書き制作を主としていたことだ。微博(ウェイボー)のネットユーザーの書き込みによると、京アニは従業員に固定給を支払い、出来高制を取らなかった。八田社長は、アニメ業界に携わる人々が大量の作業をこなしながら、低収入に甘んじている現状を変えることを最終的な目標としてきた。しかし今回の火災で、原画が失われ、機材が失われ、人材も失われたという。
八田社長が事件を受けて述べた「誇張ではなく、うちのスタッフは日本のアニメ業界を支えてきた人材だ。そのうちの誰かが負傷したり、さらには命を失ったりするなど、とても耐えられないことだ」との言葉の端々から、苦しい胸の内が伝わってくる。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年7月19日
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