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「癒し経済」がやってきた!孤独やイライラに隠されたビジネスチャンス
  ·   2019-04-11  ·  ソース:人民網
タグ: 癒し経済;ストレス;経済
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アイガモ2羽が20万円以上?想像を超えた盛り上がりを見せるペット経済 

特定の活動や場所のほか、ペットも「癒し」を与えてくれる存在だ。近年、ペット経済の規模が拡大するにつれ、ペット関連のサービスや消費もグレードアップしている。

ECプラットホームを見てみると、多くの業者がアイガモを売っており、1羽当たりの価格が1万5000元~2万元のものもある。「ネット上で人気のアイガモと同じ種類」という謳い文句を掲げている業者では、生まれて1ヶ月のカモのヒナが1200元、大きくなったカモは1万5000元で販売されている。孵化可能なカモの卵は500元で、実際に孵化しなかった場合でも保証の対象とはならないという。

ある店主は取材に対して、販売しているのは輸入したカモであるため、コストが高いと説明した。アイガモがネット上で人気になり、ネットショップでの取引額は1日当たり平均約10万元に達している。

アイガモのほか、オウム、ハリネズミ、アライグマ、パンダなどもネット上で人気の動物だ。95後(1995-99年生まれ)の女性・雲雲さん(仮名)は取材に対して、「ペットを飼っているブロガーの投稿に注目している。動物の画像や動画を見て、『エアーペット飼育』を楽しんでいる。かわいい動画を見ている時は、頭を空っぽにすることができ、プレッシャーから解き放たれる。心を癒すとてもいい方法。動画や画像をいつも見ていると、自分でもペットを飼いたいと思うようになった。マイホームを購入したら、飼うことを考えるかもしれない」と話す。

狗民網が発表した「2018年中国ペット業界白書」によると、18年、中国のペット(イヌ・ネコ)消費市場の規模は前年比27%増の1708億に達した。

統計を見ると、ペットを飼っている人の多くが若者で、その消費レベルはやや高く、ペットに喜んで金を使うだけでなく、そうできる経済力も備えていることが分かる。なかでも、一、二線都市のペットの飼い主はその傾向がさらに強い。報告を見ると、エサや健康用品、グッズ、病院の消費を合わせると、イヌの飼い主は年間平均9898元を使い、ネコの飼い主は平均1万78.5元を使っている。

「癒し経済」の背後にあるのは「孤独経済」? 

「癒し経済」が成長し、日に日にその規模が拡大している原因は何なのだろう?あるアナリストは、「消費能力の向上のほか、都市に住む独身者が増加しているのもその理由の一つかもしれない」と分析する。

国金証券研究所は、「孤独やイライラを感じている95後が多い。現在、中国全土の95後-05後(2005‐09年生まれ)は合わせて2億6400万人と、総人口の18.9%を占めている。彼らはいわゆるモバイルインターネットの原住民であり、物質的に豊かな時代に育った。そして、目新しいものを喜んで受け入れる。しかし、孤独やイライラを持続的に感じている」と分析する。

独身の男女や一人暮らしの若者が増加するにつれ、「孤独経済」の商業価値も上昇中だ。

ある学者は、「『孤独経済』は、人々の孤独な状態を反映しているというよりは、消費観念の変化を反映していると言ったほうがいい。消費が高度化し、需要が多元化するにつれて、そのような消費や体験が少しずつトレンドになるだろう」と予想する。艾媒諮詢(iiMedia Research)のアナリストの劉傑豪氏も、「一人暮らしの青年の消費スタイルを見ると、商品の質やオリジナル性を重視している」と分析する。

「孤独経済」が「癒し経済」の成長を刺激しているという見方に対して、ネットユーザーからはさまざまな意見が寄せられている。「これは業者が作り出したムードで、『孤独』に注目させてお金を稼いでいる」という見方もあれば、「『癒し経済』は、テンポの速い生活におけるオアシスの一つになることができ、多様化する新消費の代表だ」という見方もある。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年4月11日

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