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「癒し経済」がやってきた!孤独やイライラに隠されたビジネスチャンス
  ·   2019-04-11  ·  ソース:人民網
タグ: 癒し経済;ストレス;経済
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 都市での生活はテンポが速く、様々なプレッシャーやイライラがいつの間にか人々の心身の健康に影響を与え、蝕んでいく。なかには消費者のストレス解消や発散の需要に目をつけ、それらを謳い文句にした商品やサービスを提供している事業者もある。こうして「癒し経済」が誕生した。

「癒し系」旅行、サービスが増加の一途 

「癒し系」とは、「他の人に落ち着きや癒し、心地よさを感じさせる人」という意味で、流行語になってからというもの人だけでなく、場所や行為、物を形容する際にも用いられるようになった。総じていうと、どんな物にも「癒し」を感じさせる要素は含まれていると言える。

消費水準が向上するにつれ、消費者のストレス解消、発散の需要に目をつける事業者が一層増え、より的を絞った「癒し系」サービスや商品が提供されるようになっている。

韓国ソウルの賑やかな江南区には3階建ての静かなムード漂うレストランがあり、シェフと薬膳調理師が共同で開発したヘルシー料理が提供されている。レストランの1階はレストランと調理エリアからなり、2階は風景を眺めることができる喫茶スペース。精神的なトラブルを抱えている場合は3階のクリニックで薬膳専門の医師のサポートを受けることができる。また、ソウルの多くの飲食店は、植物を活用して人々に「癒し」を提供している。例えば、大学近くにあるにぎやかな商店街には「癒し」をテーマにしたカフェがあり、季節に合わせて、店内外に香りの良い旬の草花が飾られている。客は、4種類の植物から作ったお茶を飲みながら、ゆったりとした時間を過ごすことができるほか、店内に飾られている花や盆栽を購入することもできる。

中国でも、いろんな「癒し系」商品、サービスがあり、「癒し経済」に合わせてその形態も変化している。例えば、ヨガやスポーツジム、瞑想などのストレス解消活動のほか、表情パッケージや問答茶(Answer Tea)、ポップアップ・ストアなども登場し、新しい需要が発掘されるたびに、「癒し」がさらに商業化、さらにはファーストフード化している。

例えば、以前はマニアックなイメージが強かった「瞑想」は、今ではマッサージや絵画などと同じく、誰でも興味があれば参加できる教室となっている。そして、瞑想教室や瞑想センターを開設した施設が多く登場し、消費者は100元(1元は約16.6円)ほどでそれを体験することができる。こうした体験を通じて「新しい世界の扉が開いた」という人もおり、好評を博している。

旅行の分野を見ても、「癒し系」商品が増え、主流の一つになっている。

旅行プラットホームや旅行会社では、「癒し」をテーマにした旅行が人気になっている。例えば、旅行サイト・携程(Ctrip)によると、近年、旅行を通して癒しを感じたり、ストレスを解消したりするというのが多くの人の旅行の主な目的になっている。今年3月から4月を例に挙げると、天気が暖かくなるにつれ、長江以南の地域は花見シーズンを迎えている。雲南省や広西チワン族自治区などの多くの地域では菜の花やモモ、サクラなどが次々に見ごろを迎え、心を癒してくれる「花見」が人気となっている。

携程の関係責任者によると、「このほかにも快適な環境で、空気がきれいな場所に旅行に行くというのも、多くの人がストレスを解消する方法の一つになっている。昨年の統計を見ると、景寧、霍山、多倫、金秀、留■(■は土へんに貝)を訪れた旅行者数は倍以上増加した」という。

旅行会社の北京凱撒旅遊によると、数年前から、癒し系旅行商品の開発に取り組んでおり、日本の瞑想、バリ島のヨガ、インドのヨガ・瞑想など、オリジナル性の高い商品を打ち出してきた。その目的は、テンポの速い都市で長期間生活している人々に、雑音が多く複雑な人間関係からひと時離れ、リラックスして、心を癒してもらうためだ。

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