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働き方多様化で「移動型オフィス」のニーズ上昇中 中国
  ·   2019-03-07  ·  ソース:
タグ: シェア;小売;経済
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王逸興さんはフリーで働いている。特定のオフィスはもたず、いろいろなところで仕事をする必要があるのだが、カフェは混んでいるし、家では仕事に集中しにくいので、最近は北京市朝陽門にある夢想加シェアオフィスをよく利用している。「中国青年報」が伝えた。

ここなら一日あたりわずか100元(約1664円)ですべてのオフィス資源を利用することができ、作業はもとより、顧客との打ち合わせも会議もできる。「ここは会社ではないが、会社で働いているような感じがして気に入っている」という。

多様化する働き方とモバイル時代の訪れにより、ますます多くの人が「移動型オフィス」を必要とするようになった。市内をあちこち移動する会社員、起業の準備をする人、家に子どもがいる自由業者などだ。シェアオフィスを利用するのはなかなかよいソリューションだといえる。

多くのシェアオフィスは利用者に合わせて柔軟なオフィスサービスを打ち出している。夢想加のポイント会員制度、WeWorkの「閃座」や■(気がまえに克)空間の「自由座」などの座席予約サービスは、空間の利用効率を向上させようとしている。

レンタルオフィス大手リージャス・グループ(IWG)がグローバル化について行った調査によると、回答者の70%が従来型オフィスをやめて柔軟なタイプのオフィスを選んだという。不動産サービスのジョーンズラングラサールの昨年の研究報告書では、アジア・太平洋地域における柔軟型オフィス空間へのニーズ上昇幅は世界一で、2014〜17年は年平均35%を超えた。運営企業は主なものだけで2倍に増え、多くの都市でオフィス空間規模が100%以上拡大したという。

現在、市場には4種類のオフィス空間ニーズがある。1つ目は個人経営の企業で、自由業者など、一人で作業したい人のニーズだ。2つ目は3〜5人の小さな組織で、オンラインの作業が多く、時々オフラインで対面の会議を開くという人々のニーズだ。3つ目は働く場所が変わる人のニーズで、出張中の会社員などだ。4つ目は短時間だけオフィスが必要という場合で、一時的な顧客との打ち合わせ、文書の修正作業などでオフィスが必要というケースだ。

▽オフィス新小売が到来する

研究報告書「チャンスを発見:アジア・太平洋地域の柔軟なオフィス」によると、2020年に中国の一線都市と二線都市のAクラスオフィスビルの30%近くが柔軟型オフィス空間を備え、絶えず変化する法人顧客のオフィスニーズに対応するようになるという。

急速に増加するシェアオフィス空間が立地の点でより多様な選択肢を提供するようになる。こんな未来もそう遠いことではない。艾媒諮詢(iiMedia Research)のデータでは、18年6月末現在、中国のシェアオフィスプラットフォームは300社を超え、展開された店舗数は6千ヶ所を超え、営業面積は合わせて1200万平方メートルに達し、200万人分のオフィス空間を提供している。18年のシェアオフィス産業の市場規模は600億元(約9995億円)に達し、成長傾向をみせているという。

これからオフィスは特定の場所に限定されなくなる。WeWorkの「閃座」が実現したいとしているコンセプトのように、「都市全体があなたのオフィスになり」、利用者は都市のいろいろな場所で、座席を予約すれば、そこで働いたり、活動に参加したりすることができ、一人の空間と時間のメリットも享受でき、自宅、オフィス、カフェや喫茶店などの空間以外に、より便利で快適な仕事の空間を選択できるようになる。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年3月7日

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