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600歳の故宮が人気沸騰 「カワイイ」で売上15億元
  ·   2019-02-21  ·  ソース:
タグ: 故宮;文化産業;経済
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故宮は明と清の時代の皇帝家の宮殿であり、中国の中心の中の中心的存在だといえる。敷地面積は72万平方メートル、建築面積は約15万平方メートルで、大小さまざまな宮殿が70数カ所あり、部屋数は9千室を超える。世界に現存する、規模の最も大きな、保存状態の最もよい、木造の古い建築物だ。

このような重層的な歴史の厚みが故宮の荘厳・壮大という基本的イメージを形作ってきた。故宮は中国の地位と権力の最高のシンボルであり、参観者は息を凝らして壮麗さに見入り、所々にある瀟洒な小橋や水の流れを見て、初めてほっと一息つくことができるというくらい迫力がある。

16年の「NEXTIDEA騰訊革新コンテスト」をきっかけに、故宮と騰訊(テンセント)はコンテストのテーマ、クロスボーダー協力、革新人材の育成などで長期的な協力関係を結んだ。この年に「H5動画」がSNSを賑わし、GIFアニメーションの「韓熙載宴図」では描かれた女性が絵から抜け出し、長らく後宮の奥深くに暮らす皇帝の妃はVR(仮想現実)眼鏡をかけて違う世界を楽しみ、宮女たちは携帯電話のゲームに興じるといったイマジネーションの世界が広がった。

文化産業のクリエイターは、「当時、人々は口を開けば、故宮は祭壇から下りてきたと話していた。実際、こうした動画をみると、面白いだけでなく、なんとも言えない温かい感じがする」と話す。

北京故宮文化伝播有限公司の責任者は騰訊との協力について、「騰訊との協力は故宮の『カワイイ』を表す一つの側面かもしれない。カワイイは90後(1990年代生まれ)や00後(2000年代生まれ)とコミュニケーションを取る時の最良の方法でもある。阿里巴巴(アリババ)とも戦略的協力合意を締結し、天猫(Tmall)と阿里旅行のプラットフォームに開設した故宮公式旗艦店は、出版、文化クリエイティブ製品、入場券の3部分からなり、故宮のサービスと文化クリエイティブ事業全体の様子を全面的に反映するものとなっている」と話す。

単氏は17日の同フォーラム第19回年次総会で故宮ブランド口紅に触れ、「故宮ブランド口紅の唯一の問題は買えないことだ。急遽90万本を追加生産したが、今も供給が需要に追いつかない」と述べた。

しかし、大英博物館やルーブル美術館といった海外の博物館・美術館に比べ、故宮の革新と融合は始まったばかりだ。1980年代の「新博物館学運動」では、博物館は文化財だけを中心に据えるのではなく、「人」を中心とした展示環境を作りだし、参観者が何をどう感じるかにより注意を払うべきという考え方が核心にあった。これを背景に、欧米の博物館・美術館では変革が始まり、芸術の派生商品の開発理念が刷新されるようになった。たとえば大英博物館は01年から入場無料になり、経営状況をみると、派生商品が主な収入源となっている。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年2月20日

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