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600歳の故宮、防火対策の秘密に迫る
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· 2019-04-22 · ソース:人民網 |
タグ: 故宮;防火;文化 | 印刷 |
一方で、金水河も昔から故宮の消防水源だった。これらの古代から伝わる防火システムは現在も使用可能だ。毎年冬になると隊員たちは極寒にも負けず、金水河で20メートルおきに1平方メートルの氷の穴を開ける。故宮の開放エリアでは通常、殿門前の水瓶に水を溜めず、間違って子供が転落するのを防止する。しかし非公開エリアでは、殿前の水瓶は満水になっている。火災が発生すれば、水瓶の水は距離が最も近い水源となり、迅速な使用に適している。
春や秋になると、隊員はさらに故宮内の植物の水やりを行うとともに、数十メートルの高さの宮殿の屋根の雑草を処理し、可燃物による失火を防がなければならない。
故宮で万一火災が発生した場合はどうするのだろうか。水源はどこから得られるのだろうか。308口の水瓶では足りないに違いない。
故宮消防監督員の馬冀昆氏によると、故宮博物院の消防給水システムは以前、主に市政消防栓が使われていた。消火の際には市政機関から加圧する。こうすることによる弊害は、市政機関と連絡しなければならず、加圧に時間がかかることだ。
2015年に「平安故宮」プロジェクトのアップグレード改修が行われた後、故宮に高圧消防栓とポンプ座が追加された。加圧しなくても、消火のための水圧を出すことができる。
故宮内には現在、94の高圧消防栓、73の市政消防栓がある。また故宮消防部の下には給水科があり、係員が24時間態勢で消防栓を毎日点検している。
故宮の北東と北西の角にある後宮も、故宮博物院内の4866個の消火器を必要とする。故宮中隊の隊員は毎日、167の消防栓と4866個の消火器を点検する。漏水やサビがないか、水が出るかを一つ一つ記録する。
また後宮の殿宇が密集する場所では、防火部の職員と消防隊員が重点的に巡回する必要がある。詰め所の設置の密度を高め、いち早く消防処理を行えるようにしている。
文物病院内には機械排煙・ガス消火システムがある。火災が発生すると殿内の人員が直ちに避難する。全員が避難した後、担当者がガス消火装置をオンにする。屋内には直ちに難燃性ガスが充満し、消火作業を行うことができる。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年4月19日
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