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北京の故宮が飲食業界に参戦 火鍋店とカフェが行列のできる店に
  ·   2019-02-27  ·  ソース:
タグ: 故宮;飲食;文化
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故宮は最近、250年以上の歴史がある赤い建物を火鍋店やカフェとしてオープンさせ、ネット上で話題の新たな人気スポットとなっている。そして、「皇帝の火鍋」や「三千佳麗ミルクティー」、「康熙帝が最も好きだったチョコレート」などが人気メニューとなっている。これまで、オンライン上では、故宮のかわいい文化クリエイティブグッズが人気だったが、故宮はオフラインの飲食関連の分野にも進出し、話題を呼んでいる。 北京日報が報じた。

皇帝気分で火鍋が食べられる火鍋店が大人気に

「天を奉じて運を承る、皇帝の詔曰く。火鍋のスープは万寿菊花鍋、タレは江山社稷醬」。豪華絢爛でまるで皇帝の詔である「聖旨」のようなメニューをゆっくりと開くと、縦書きのメニューが目の前に現れる。そして、野菜や肉はアンティークな器に盛られ、宮殿で豪華な食事をしているような気分に浸ることができる。

オープンしてまだ1ヶ月も経たない故宮の隅やぐらの下にあるレストランは、飲食店口コミ情報サイト・大衆点評網の北京の火鍋店ランキングでトップとなっている。日中はファーストフードを提供する同レストランが火鍋を提供するのは午後5時半からであるものの、それを食べようと多くの人が早くから長蛇の列を作っている。同店のスタッフによると、電話予約は3月10日まで既にいっぱいになっているほどの人気。1日30食限定のその火鍋を食べるためには、直接店に行って並ぶしかないという。

威厳ある故宮が火鍋界に参入したのはなぜなのだろうか?資料を調べて見ると、清の歴代皇帝が好んだ料理はそれぞれ異なるものの、「火鍋」だけはどの皇帝もが好んで食べていたことが分かった。特に、第6代皇帝・乾隆帝は、火鍋が大好物で、1年に200回以上火鍋を食べていた。また、清王朝末期に実権を握っていた慈禧太后も火鍋が大好物で、鶏ガラスープに菊の花を浮かべた「菊花火鍋」を生み出したほど。このレストランの微博(ウェイボー)公式アカウントは、提供する火鍋のこうした由来を紹介している。

そのレストランの近くにある、最近オープンしたカフェも行列のできる店となっている。「三千佳麗ミルクティー」や「一騎紅塵妃子笑ライチ紅茶」、特製ケーキ「千里江山巻」など、30種類以上のメニューを提供している。

火鍋のアイデアは好評を博す一方で味は不評

故宮の文化クリエイティブグッズであるトラベルタグや発売同時に売り切れ続出となった口紅、大きな話題となった元宵節(旧暦1月15日、今年は2月19日)を祝う灯会イベント「紫禁城の上元の夜」、行列のできるカフェ、火鍋店など、巻き起こる「故宮ブーム」は、中国では文化消費のニーズが非常に高まっていることを反映している。

レストランの前に並んでいた大学生の王瀟さんは「故宮で火鍋を食べるというのは、単に火鍋を食べるというよりも、文化的ムードを楽しむため」と話した。

故宮のイノベーションの新しいアイデアはまだたくさんある。北京東城区と故宮博物院が提携して立ち上げる故宮文化クリエイティブ館やアイスハウスレストランなどが今年、前門大街でオープンする計画だ。オープンすれば、故宮の外でも故宮の文化を体験できるようになる。

「故宮ブーム」が加熱するにつれ、故宮の関連グッズやサービスに対しては、高いクオリティが求められるようになっている。例えば、最近打ち出された「皇帝の火鍋」は、好評と不評が半々になっている。大衆点評網には、店内の環境やアイデアを称賛する声のほか、「値段が高すぎる。鍋のスープだけで128元(1元=約16.49円)もするので、予算は一人当たり約200元」、「待っている時に、おやつや水は提供されないし、火鍋専門店と比べるとサービスが悪い」、「オリジナリティはあるけど、味はいたって普通。コスパが低い」、「故宮はもっと味のクオリティを向上させて、客の目と舌の両方を楽しませるようにしなければならない」などの声も寄せられている。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年2月27日

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