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GDP90兆元突破を実現した中国経済発展の力
劉英  ·   2019-01-24
タグ: 中国経済;「新常態」;経済
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国家統計局の最新データによると、2018年の中国の国内総生産(GDP)は90兆309億元(速報値)に達し、不変価格に基づき計算すると前年比で6.6%増加した。中国のGDPは初めて90兆元を突破し、世界第2位の座をキープし、世界から大きな注目を集めた。そして中国経済の先行きがどのようなものになるのかはホットな話題となっている。

筆者は、この問題は簡単に回答できると考えている。中国の経済成長の構造と原動力に明瞭な答えがあるからだ。

第一に、質と量だ。2018年、グローバル経済は低迷が続き、中国の発展への圧力は激増した。外部では貿易摩擦が起こり、内部では構造調整が行われる中で、中国は依然として6.6%の経済成長を達成し、世界経済成長への寄与率は約30%となった。更にこの過程の中で、物価は安定を維持し、新規雇用者数は1300万人を超えた。「量」の増加を保つ一方で、「質」の変化も着実に推し進められた。2018年中国は重大リスクの予防と解消、ターゲットをしぼった貧困支援、大気汚染防止の三大攻防戦を一つも疎かにしなかった。

第二に、需要と供給だ。現在、中国は正に消費高度化の時代にあり、年間社会消費財小売総額は38兆元に上り、9%増加した。4億以上の中所得者層は世界で最も規模が大きく、最も成長の潜在力のある消費市場を作り出した。同時に、社会の消費ニーズは「有」から「良」へと転換しており、巨大な潜在力が眠っている。もしも更に力を入れて消費を推進すれば、中国の経済成長は更に強靭なものになるだろう。

第三に、構造と原動力だ。全体を見ると、革新駆動型の成長は次第に中国経済の「新常態」(ニューノーマル)となり、新産業、新製品、新業態、新モデルは成長を続けてきた。2018年、ハイテク製造業、戦略的新興産業、設備製造業はそれぞれ11.7%、8.9%、8.1%増加し、一定規模以上の工業企業(年売上高2000万元以上の企業)の約2~5ポイント上回った。重点分野の改革が深く推し進められるにつれ、市場主体の力も上昇し続けた。中国は世界銀行が発表したビジネス環境ランキングで32位も順位を上げており、年間で1350億ドルの外資を獲得し、全国の新登録企業は10.3%増加した。

また注目すべきなのは、様々な影響下でも、中国の貿易輸出入額は依然として30兆元を突破したことだ。貿易構造は絶えず最適化し、今後の中国の経済成長に発展の余地を与えた。特に「一帯一路」(「シルクロード経済ベルト」と「21世紀海のシルクロード」)イニシアティブの提起から5年間、中国と沿線国の貿易額は13.3%増加し、安定した輸出を強く保証した。

近年、中国経済は目覚ましい成果を上げ、世界に恩恵をもたらした。しかし現在、経済運営は安定の中で変化し、変化の中で懸念が募り、外部環境は複雑かつ厳しくなり、経済は下ぶれ圧力に直面していることにも目を向けなければならない。

世界を見渡すと、100年ぶりに局面が大きく変化する中で、リスクとチャンスは同時に発生し存在している。中国の発展は現在も、そして今後も長期的に重要な戦略的チャンスの時期にあり、充分な自信を示し、環境が複雑になればなるほど、戦略的不動心を保ち続けなければならない。

(劉英 中国人民大学重陽金融研究院研究員) 

「北京週報日本語版」2019年1月24日 

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