これまで「春運」といえば芋の子を洗うような混雑といったイメージだったが、現在では様々なことを含むようになっている。過去の「春運」では主に出稼ぎ労働者や大学生など故郷を離れた土地で生活する人々が帰省する場合が多かった。しかし現在では旅行者数は年々増加し、高速鉄道は「春運」の主な交通手段となり、「春運」管理全体の情報化レベルも世界トップクラスを走っている。これらの意義深い変化はここ１０年で加速し続けてきた。 

活発な交通は国の経済繁栄における重要な基盤だ。中国では人の移動は年々活発になっており、「春運」は交通量のピークだが、実は中国では日頃の交通量の多さも更新され続けている。現在、短い連休や週末の旅行も盛んになっており、高速鉄道のチケットが手に入りにくい場合も多い。多くの中産階級の人々の間では親戚を訪ねることや旅行が常態化し、また大都市の人々が地方で仕事をすることもよく見られるようになってきている。 

ここ数年間、中国経済のモデルチェンジは着実に推し進められ、中国の交通量はますますはっきりと盛んになっている。これは中国の経済構造が最適化していることや、その次第に引き出されている力強さを表している。 

少し前までは春節を控えると、都市に住む地方出身者のほとんどはどのように帰省するかについて話し、どのように列車のチケットを手に入れるか心配していた。現在、この問題は大幅に緩和している。それは交通手段の選択肢が増え、より多くの人々が様々な先進的な交通手段を選べるだけの収入を得られるようになったからだ。道路での渋滞率が増加すると同時に、「春運」期間中に列車および飛行機を利用する旅行者が感じるイライラと道中の辛さは緩和されている。 

はっきりと言えるのは、「春運」が拡充し続ければ、中国経済は調整され、全体的に縮小する可能性は低いということだ。「春運」の質と安全が向上し続けていることは、中国の現代化が進んでいることを示している。 

「北京週報日本語版」2019年1月22日