ホーム >> 経済 >> 本文 |
40兆ドル以上の輸入 中国と世界に何を意味するか
|
· 2018-11-08 |
タグ: 輸入;中国国際輸入博覧会;経済 | 印刷 |
「今後15年で、中国は商品およびサービスをそれぞれ30兆ドルと10兆ドル以上輸入する見通しだ」。11月5日、習近平国家主席は第1回中国国際輸入博覧会の開幕式で行った基調演説で、このように発表した。計40兆ドル以上の輸入規模は中国と世界に何を意味するのだろうか。
世界での「爆買い」は、消費能力と需要が絶えず高まっている中国の消費者に表れる大きな特徴だ。中国商務部国際貿易経済協力研究院研究員の路紅艶氏はインタビューで「現在、中国の個人消費はますますアップグレードしており、消費者は更に商品の質と中身や消費活動の体験化と個人化に注目するようになっている」と語った。
路氏によると、40兆ドル以上の輸入は消費供給構造を改善し、消費財の種類を豊富にし、ミドル・ハイエンド消費を促進し、国民の新興消費へのニーズをよりしっかりと満たしやすくする。また品質の優れた商品を大量に輸入することで、国内の体制・メカニズムの改革も推し進め、関連産業のモデルチェンジとアップグレードを促進し、さらに中国の優れた商品における供給の増加を促し、消費の成長を牽引する。
中国社会科学院財経戦略研究院流通産業研究室主任の依紹華氏は次のように述べた。「大規模な輸入は海外での消費を中国国内に引き戻しやすくし、国内外の市場をより良く繋ぎ、国内外の市場における一体化の推進に効果的だ」。
40兆ドル以上の輸入の世界に対する意義は、実際に利益が増加することと中国が開放型経済を推進する決意を示したということだ。
中国人民大学重陽金融学院院長補佐の賈晋京氏は「数年連続で中国の世界経済成長への貢献率は30%を超えている。40兆ドル以上の輸入は引き続き世界の商品とサービス市場の力を引き出し、中国の巨大な消費能力で世界経済の成長を促進するだろう」と表明した。
南開大学国際経済貿易学部主任の彭支偉氏は次のように指摘した。「大規模な輸入は世界の自由貿易が発展する上での支えとなる。現在、中国の輸入は世界の輸入の10%を占め、今後もその比重は大きくなり続けるだろう。中国は先進的な工作機械、工業ロボット、薬品・医療機器、生活日用品など多くの分野において輸入増加の余地が大きく、外国企業にとっては大きなチャンスになる」。
中国国際経済交流センター首席研究員の張燕生氏は「40兆ドル以上の輸入を発表したことで、中国は輸入を重要なポジションに置き、さらに輸入だけでなく輸出にも力を入れるというシグナルを世界に伝えた。また最も重要なのは、中国が開放型の中国経済および世界経済を推進する決意を示したことだ」と指摘した。
「北京週報日本語版」2018年11月8日
シェア: |
|
このウェブサイトの著作権は北京週報社にあります。掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
住所 中国北京市百万荘大街24号 北京週報日本語部 電 話 (8610) 68996230
京ICP备08005356号 京公网安备110102005860号