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日本企業復活の道 「中国からスピード・効率を学ぶべき」
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· 2018-11-07 · ソース: |
タグ: 日本企業;人材;経済 | 印刷 |
▽多様な人材を育成し、中国企業から失敗への寛容さを学ぶ
サッカーの試合が終われば集団でゴミ拾いをするサポーター。地震が起きると給水所に整然と並ぶ被災者。日本では珍しくない現象だが、樋口氏は、「秩序の背後で個性が押し殺されている」と指摘し、「現代の多様化する社会では多様な人材の育成に重きを置くべきで、これは未来の100年間に企業が必要とする人材でもある。これまでの日本企業の文化はガチガチで重荷になるものが多く、従順な社員を必要としていた。ルールを守ることは確かに大切だが、企業には自ら現状を変えようとする社員がより必要だ。企業は性別、年齢、キャリアの制限を取り払い、組織の壁を打ち破らなければ、競争力をもてなくなる」と述べた。
新浪氏は「スピードが現在の市場競争のポイント」とした上で、「中国企業にも失敗はあるが、失敗に対して寛容で、やってみること、それからどのようにやってみるかを重視する。日本企業も失敗してもよいからやってみることが必要だ。急いては事をし損じるなどとよく言われてきたし、今でも慌てないことが強調されるが、必要なのはスピードアップだ」と述べた。
日本の一橋大学の楠木建教授は、「安倍首相の中国訪問が成功して、中日の政治的関係は改善した。日本企業はこれから中国市場によりシフトし、お互いの優位性によって相互に補完し合うべきだ。日本企業は良好なチャンスをつかまえるべきだ。ほとんどの日本企業には質の高い製品がありながら、経営スピードは三流だ」との見方を示しつつ、「だが日本企業は自身の優位性を保ち続けなければならない。中国企業のまねをして、スピードと効率が向上しても、自身の特徴が失われ、アウトソーシング企業に成り下がるだけだ」とも指摘した。
▽中小企業を孵化し連携させる 力を合わせて消費者個々人のニーズに対応
津賀氏はパナソニックが中国で模索するイノベーションにたびたび言及し、たとえば建設現場で提供するプレハブ住宅は、繰り返し使用できて快適だと述べた。また火鍋で有名な中国の外食産業・海底撈と協力して打ち出したロボットが料理を運ぶスマートレストランは、食品の安全性を保証し、メニューのトレサビリティ(追跡可能性)も保証するとともに、人工知能(AI)技術を利用して、顧客の好みに合ったスープを提供することもできるという。
津賀氏は、「人々のニーズも多様化している。たとえば若い時にはホットな刺激を好むが、年齢が上がると実用性に傾くようになる。こうした多様性は技術と供給側のイノベーションを通じてこそ発揮できる。今は暮らしに必要なものが余る時代で、企業はハードウェアからソフトウェアにシフトチェンジし、大量生産を減らして個性に応じて選択肢を広げるべきだ。パナソニックは業務と開発を絶えずモデル転換させると同時に、さまざまなアイディアを中国市場で実践している。パナソニックは自社の製品に自信をもっているが、学び続ける必要がある。私たちは顧客から学ぶこと、中国の企業家から学ぶこと、そして成長を遂げることを最も願っている」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年11月6日
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