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低価格商品の販売好調は「消費レベルダウン」ではない
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· 2018-09-11 · ソース:北京週報 |
タグ: 消費;Eコマース;経済 | 印刷 |
しかし「消費レベルダウン」の論調が盛んになると、商務部や新華社は相次いで次のような見解を出し、SNSを利用したEコマース・アプリ「拼多多(ピンドゥオドゥオ)」、シェア自転車、二鍋頭、ザーサイなどのために「消費レベルダウン」という見方を正した。すなわち、見たところ価格が安い商品を購入するこうした消費スタイルは、ネット上で言われるような「消費レベルダウン」ではなく、「実質的な消費理念の向上」である、という見解である。
消費レベルダウンという言い方が非常に支持される理由は、今の社会で若者の受けるプレッシャーが大きく、焦燥感が広く存在していることと密接な関係がある。そのため、価格が相対的に安い消費財がよく売れると、その商品に対する大衆の評価が高まりやすい。
国家統計局が公表したデータによると、今年上半期、社会消費財小売総額は18兆元を上回った。これは膨大な数字である。もし本当に「消費レベルダウン」が存在するなら、二鍋頭やザーサイなどだけでこれほど膨大な小売総額になるはずがない。これは、人々が価格の相対的に安い商品を消費する際、その他の高額商品も見落としていないことを示している。
そして低価格商品も高額商品も買うという消費スタイルは、まさしく中国人の消費観念が理性的になりつつあることを物語っている。最も合理的な値段で最も適した商品を買うという理性的消費は、豊かになってきた中国人の消費観念になりつつある。メディアで働く蘇さんはこう言う。「私の携帯電話には、拼多多も、海淘(海外ネット通販)も、名品(高級品通販)もアプリが入っています。質が良くて値段が安い商品があれば、それを選びますよね?」まさしくその通りだ。
かつては、外で食事をする際、テーブルいっぱいに料理を頼んでこそ客をもてなす側の「実力」を示すことができたが、「光盤行動(食べ残しゼロ・キャンペーン)」が定着するにつれて、大多数の人が主体的に「消費レベルダウン」を選び、残った料理を持ち帰ることが時代の気風になった。今や人々は価格が相対的に安い商品を好むようになり、それは実のところ「光盤行動」定着と同様の効果を上げている。
いわゆる「消費レベルダウン」は実のところ商務部や新華社といった権威部門とそれほど関連しているわけではないが、こうした権威部門が「消費レベルダウン」についてその名分をただしたのには深い意味がある。ちょうど国が強力に提唱した「光盤行動」と同様に、今回拼多多やシェア自転車、二鍋頭、ザーサイなどに代表される低価格消費の意味をただしたのは、消費者がこうした商品を買う際に人より一段劣っていると思わずにすむようにし、ひいては晴れがましさやトレンド感も感じてもらえるようにする意図がある。それと同時に、社会全体に合理的で倹約志向の消費という良好な気風を作ろうとするものでもある。
「北京週報日本語版」2018年9月11日
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