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木材輸出大国・日本の「造林神話」にさまざまな問題
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· 2018-08-07 · ソース: |
タグ: 日本;木材輸出;経済 | 印刷 |
その後、市場は飽和状態になり、木材価格は低下を続け、さらに人工造林に利用できる空き地も足りなくなり、日本の人工造林の取り組みは低迷期に入って今に至る。2010年以降、日本の毎年の人工造林面積は60~70年代の平均の10%にも満たない。それでもなお、現在の日本全国の森林に占める人工林の割合は40%に上る。
日本のこれまでの歴史の中での造林活動を振り返ってわかることは、造林活動の誕生を促した要因の中に環境保護の意識もあったかもしれないが、全体としてみれば経済的利益が根源にあり、結果として環境や国民の健康に不可逆的なマイナス影響を与えた。特に天然林を破壊する人工林の造成という行為は、生物の多様性を脅かし、原生林の生態システムを大きく破壊した。また人工林は広い面積での同質化という特徴があるため、病虫害が発生した場合に抵抗力が弱い。このほか経済的利益のために広い範囲で杉を植えたため、日本では毎年春になって杉の木が受粉の時期を迎えると、花粉が広範囲に飛散して、スギ花粉症を引き起こす。統計によると、日本では毎年30%の人がスギ花粉症に悩まされているという。
日本では最近、木材輸出が積極的に推奨され、人工林は成熟して収穫期に入っているが、まだ十分に利用されているとはいえない。合理的に伐採していないため、森林が荒廃し、樹木が育ちすぎるといった状況もみられ、森林の質が明らかに低下している。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年8月6日
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