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売り上げ落ち込む即席めんとビール 中国消費方式のモデルチェンジが原因?
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· 2016-07-06 |
タグ: 中国;消費方式;経済 | 印刷 |
昔から即席めんとビールは、中国人の消費者たちが「心から愛する」食品だった。しかしこれらの「常勝将軍」の売上げが落ち込みを見せている。米コンサルのベイン・アンド・カンパニーと台湾の調査会社カンターワールドパネル(凱度消費者指数)がこのほど発表した「中国購買者報告」によると、2015年、中国消費財(CPG)市場における販売額伸び率は3.5%にとどまり、過去5年で最低記録となった。ラジオ番組の「天下財経」が伝えた。
○即席めんとビールの消費落ち込み、原因は労働力人口の減少か?
報告では、ブルーカラー向け商品に対するダメージが最も大きいと指摘されている。販売量から見ると、即席めんの販売量は12.5%、ビールは3.6%、それぞれ減少した。「廉価ビール」の販売量の落ち込みは、「高級ビール」に比べるとさらに激しい。だが、その他の商品は、依然力強い伸びを示している。例えば、化粧品の販売量は15.5%、スキンケア用品は13.2%、それぞれ増加した。
報告は、「即席めんとビールの販売量減少の主な原因は、労働力人口の減少にある」 と指摘。また、もう一つの原因として、末端製造業がバングラデシュやベトナムなど人件コストがより低い地域にシフトしていることが挙げられた。
報告の原因分析に対し、経済評論家の余豊慧氏は異なる見解を示した。同氏は「製造業の不振から、ブルーカラーの失業率は上昇傾向にあるが、これら2種の消費財への影響は特に出ていない。高級ビールを除いたビール製造業の将来性は、もともとあまり良いとは言えず、一般庶民のビール消費力は相変わらず強い。そのため同報告の指摘はやや偏っていると言わざるをえない」と話した。
○モデルチェンジ・アップグレードが進む中国の消費、見かけのための金は惜しまず
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