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権力のオープンな運用
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· 2016-06-24 |
タグ: 中国;権力の運用;10キーワード; | 印刷 |
権力は大小に関わらず、規制と監督がなければ、濫用される恐れがある。1970年代末に改革開放がスタートしてから、一部の者が監督の対象外となっている権力を利用して、旧制度から新制度への移行期に両制度の差異や時間的間隙に付け込んで私欲をはかり、私腹を肥やした。多くの者が二重価格制度や国有企業改制を利用して巨額の富をむしりとった。
権力をオープンな運用を行うことは、権力の運用に対する規制・監督システムを健全化し、人民による権力の監督を実現し、政府機関が法律で定められた権限と手続きにしたがって権力を行使するようにしなければならないということである。
規制を強化し、権力を合理的に分割して科学的に割り当て、権力を性質の違いに応じて異なる部門・機関・個人に行使させるようにして、科学的な権力構造と運用の仕組みを形作らなければならない。
監督を強化し、指導幹部、とりわけ各機関のトップによる権力行使に対する監督を重点的に改善し、指導グループ内での相互監督を強化し、行政監察・会計監査・巡視監督を強化しなければならない。規律検査委員会からの派遣駐在による監督を党と国家のすべての機関に行き渡らせ、巡視監督を各地方政府、各部門、各企業、各事業体に行き渡らせなければならない。
公開を強化し、各級地方政府とその実務部門で権力リスト制度を推進し、権力の運用のプロセスを法律に則って公開し、権力のオープンな運用と人々による監督を実現し、権力が正しく行使されるのを保証しなければならない。権力に対する規制と監督の効果を上げるには、各級の規律委員会の監督権の相対的独立性と権威性を保証しなければならない。
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