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なぜ大企業のイノベーションは難しいのか?
  ·   2016-06-20
タグ: 大企業;イノベーション;経済
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 3ベンチャー・キャピタルがもたらしたもの  

過去15年の間に、技術・プラットフォーム・市場では爆発的な変化が起こった。モバイル技術やバイオサイエンス、中国などの新興市場の飛躍的発展に伴い、ベンチャー企業が雨後の筍のように生まれた。1975年以前、新企業の資本金はおおむね足りない状況で、最も優秀な工学関係の人材は、大企業の研究室での仕事に就きたがる傾向にあった。だが、その後、ベンチャー・キャピタルという新たな融資スタイルが誕生した。ベンチャー投資が新しいアイディアに向けられ、ベンチャー企業が気運に乗じて生まれ、著しく発展した。これらの投資は、回り回って、最終的には上場や買収などの形式で投資家の手元に戻ってきた。

大企業は「守り」や現有のビジネスモデルの改造に長けており、関連分野への拡大を得意としている。だが、画期的なイノベーションのチャンスを捉えることについては、新たに生まれたベンチャー企業より劣っていた。ベンチャー企業は、方針決定がスピーディで、緊張感も高い。彼らは、顧客のニーズや問題をいち早く掴み取ることで、製品と市場が結びつくポイントを素早く突き止めることができた。また、ベンチャー企業の商品やサービスは全く新しいもので、より高い価値をアピールすることに集中し、業界の経営と発展の立て直しに尽力した。

だが、実際は、大企業のイノベーションにも法則性があった。大企業は、企業内部に生まれた創業の芽を発展させることによって、イノベーションの駆動力を育てた。ゼネラル・エレクトリック(GE)の「ハイスピード」計画はその一例だ。イノベーションは、企業の外部からもたらされる場合もある。つまり、開放的なイノベーションとベンチャー企業を買収することで革新が実現する。グーグルは、過去10年間に約160社を買収した。なかでもアンドロイドの買収が最大規模だった。100年に及ぶ風雪に耐えてきた大企業が衰えないためには、イノベーションモードを絶えず見直し、イノベーションのための活力を掘り起こし、絶え間ないイノベーションによって最前線の位置を保ち続ける必要があることを、グーグルの発展は教えてくれている。(編集KM)

「人民網日本語版」2016年6月20日

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