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中国外貨準備高、2カ月連続で前月比増加 その原因は?
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· 2016-05-23 |
タグ: 中国;外貨準備高;経済 | ![]() 印刷 |
ある銀行関係者は、「銀行は、一定額以上の外貨の購入業務については、事前報告制を導入しており、資本項目における多額資金の海外投資については、厳格な審査を実施している」と指摘した。
中央銀行は、4月の外貨準備高3兆2200億ドルという統計のほか、SDR(特別引出権)建ての外貨準備データも発表した。4月末の時点で、中国外貨準備高は2兆2700億SDR、3月比86億9100万SDR減少した。このように「上昇・下降を繰り返す」外貨準備高データを、どのように解読すれば良いのだろうか?
興業銀行チーフエコノミストの魯政委氏は、次のように分析した。
「ドル建ての外貨準備高が増加する一方で、SDR建ての外貨準備高は減少し続けており、両者の整合性は取れていない。その原因は、為替レート換算にある。対ドル人民レートが安定している一方、ユーロや日本円などのバスケット通貨は下落傾向にあることから、中国の4月SDR建て外貨準備高が減少する結果となった。SDRは通貨バスケットであり、外貨準備高の総合的な価値をより客観的に反映することができる」。
総合的に見て、中国の外貨準備高はマイナス成長からプラス成長に転じつつある。これは主に、中国のその他マクロ経済指標の好転、FRB短期利上げ見通しが冷えたこと、人民元レートの安定化、中国政府の厳格な外国為替管理政策の実施などの原因による。
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