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大国の匠を育て、「いい加減さん」を減らそう
  ·   2016-03-30  ·  人民網
タグ: 製造業;大国;経済
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 〇匠の精神とはどこから?

まず初めに製品の品質に対するこだわりを表す「真面目に取り組む」態度が求められる。市場競争では製品をその主体とすることだ。市場のスピーディな成長の中で、人目を引くような広告や多種多様な概念は一時的に一部の消費者を引き付けることができるかもしれないが、市場が常にスピーディな成長をしていくとは限らない。最終的に生き残ることができるのは製品そのものに競争力がある企業となる。以前は、多くの中国企業が規模の拡大を追求するあまり、製品の品質を軽視し、一部中国製は行き届いたデザインでないことが多く、日本やドイツに細かい点で及ばないことがしばしばだった。現在、中国経済は新常態に足を踏み入れ、規模に任せてスピーディに拡大し、利益を得ることは難しくなってきており、消費者の品質に対する要求も向上しているため、製品の製造を工夫しない企業は早晩その存続が難しくなるだろう。

当然ながら、品質を極めるという企業文化は一朝一夕で作り上げることは不可能だが、目に見える効果をあげようとするならば、まず企業制度の強化から着手すべきだろう。オーダー家具のクローゼットを例に挙げてみると、企業がクローゼット内の収納棚の全サイズを図面に全て書き込み、契約書に書き入れることを厳格に要求し、設計、生産、取り付けの各プロセスにおいて逐一チェックを行えば、サイズミスなどは完全に回避することが可能だ。またもし詳細な納品基準と権利・責任を明記していれば、消費者は曲がった棚や穴の開いたクローゼットを目にすることもなかったことだろう。

匠の精神の育成はまた優れた外部環境のサポートと切り離すことができない。匠の精神の育成には多くの優れた職人を育成しなければならず、そのためには関連部門の制度の調整が必要となり、さらに多くの優れた人材を技工分野に惹きつけて参加させなければならない。同時に知的財産権の保護、模倣品や海賊版への厳罰を実施することで、イノベーション経済の効果と利益が顕著となり、企業のイノベーションへの動力が満ち足りるようになるだろう。

また匠の精神の育成するにあたり、中国はその歴史において、航空機やロケットなど多くの産業で匠の精神を備えた巨匠が少なからず存在し、匠の精神はとても良い形で伝承されてきているという基礎がある。そして匠の精神の育成は現在チャンスを迎えている。それは中国人の消費が現在アップグレードする傾向にあり、高品質の製品とサービスへの人気がますます高まっている。匠の精神を備えた企業にとって、市場からの追い風が得られるチャンスなのだ。中国の「差不多先生」が減っていき、大国の匠が増えていくことを期待する。(編集TG)

「人民網日本語版」2016年3月30日

 
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