ボーイングが同ショーで行った予測によると、今後20年間に、中国南方航空、中国国際航空、その他の中国航空会社は新たに約6300機の航空機を必要とし、総額は9500億ドル(約108兆8405億円)に上り、世界の航空機需要の約17%を占めると予想される。また中国は今後20年以内に米国に代わって世界最大の航空機市場および観光市場になることが予想される。
エアバスの予測では、今後20年間のグローバル航空市場の年平均成長率は4.6%で、中国航空市場の同成長率は国内路線でも国際路線でも世界の平均水準を上回るという。
米ハネウェル社のアジア太平洋圏ビジネス開拓総監のポール・ネフ氏も、「中国航空市場の今後の発展に高い信頼を寄せている」といい、「中国は国土面積が広く、人口が多く、成長の可能性は極めて大きい。今後20年間、成長ペースは止まらないし、遅くならないとみられる。現在、大都市には大手航空会社や大きな空港があるが、多くの中規模都市にはなく、中国の中規模都市は他の国からみれば大都市だ。よって中国には発展が必要であり、潜在的な発展の可能性もある」と述べた。
業界の予想では、中国政府がモデル転換を推し進めるのにともない、中国は今後20年で世界最大の旅客機の買い手になというる。これと対照的なのは、ここ数年需要が旺盛だったインドや東南アジアなどの市場で、すでに飽和状態にあり、複数の航空会社が相次いで旅客機の引渡延期を発表した。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年3月3日