去年の春、中国人が日本で温水洗浄便座や電気炊飯器を爆買いした現象が、人々の消費レベルの向上に関する大きな話題となった。この一年で済南の家電メーカーの九陽はすでに自社開発した電気炊飯器を日本で販売することに成功し、国内のミドル・ハイエンド市場のシェアを急速に高めている。彼らはどうやって成し遂げたのか?九陽の黄淑玲董事長は「技術革新はもとより、販売方式の大きな転換も同様に重要である」と語った。済南日報が伝えた。
九陽電気炊飯器はどうやって日本で販売することができたのか?
黄董事長によれば日本には「南部鉄器」で作った電気炊飯器があり、品質が非常に良く、国内でこの種の商品を作っているメーカーはほとんど無い。この種の電気炊飯器は内釜を手工芸で作り上げるため、加熱する際の効率が高く、さらにおいしいお米を炊くことが出来る。「研究の結果、この種の製品の技術は我々でも生産可能なことがわかった。また詳細な消費者アンケートを行い、電気炊飯器の材質と品質の両面から着手することを決定した」と黄董事長は語った。
自社の電気炊飯器と日本の電気炊飯器で炊かれたお米が同じようにおいしいことを証明するため、九陽の営業チームは鉄は熱いうちに打てとばかり、自社製の炊飯器「鉄釜」を日本に持っていき、東京の街中でブラインドテストを実施した。ある寿司屋のオーナーを説得し、お米を「鉄釜」で炊いてもらったところ、お米に対して厳しい日本人のお客は変化に気付かなかったばかりか、寿司に対しての評価はすこぶるよかった。