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中国版の「砂漠のシリコンバレー」を訪ねて クラウドコンピューティングが新たなシンボルに
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· 2022-12-07 · ソース:人民網 |
タグ: ビッグデータ;砂漠;文化 | 印刷 |
寧夏中衛西部クラウド拠点ビッグデータセンターの機械室で5日、作業員が高さ2メートル以上のずらりと並んだラックの間を通過し、すべての装置が正常に稼働するように、換気・冷房ユニット、データ機械室、バッテリールーム、電力室などを逐一巡回した。これら計60万台以上のサーバーが昼夜を分かたずサムスン電子、シャオミ、小紅書、爱奇芸などの4000社余りの企業・事業機関に大量のデータストレージとビッグデータ計算サービスを提供している。
中衛という地図では拡大鏡を使わなければ見つからないかもしれない小さな町は現在、業界関係者から「中国のクラウドコンピューティングの版図において極めて重要な地位を占めている」と言われるデジタルシティになっている。中国の「砂漠のシリコンバレー」と呼ばれるクラウド拠点は、中衛の岩石砂漠の中にそびえ立っている。
中衛西部クラウド拠点ビッグデータセンターの機械室を巡回中の作業員。撮影・張智敏
黄河とトングリ砂漠が交わる地帯に位置する中衛は、地質が安定的で、M7.0以上の地震が発生する確率はほぼゼロだ。年平均気温は約8.8℃で、エアコンによる電気料金を大幅に節約できる。市内には12ヶ所の風力発電所、38ヶ所の太陽光発電所があり、中国全土でトップレベルの優位性を持つ電気料金価格を提供できる。豊富な水力発電資源は、データセンターに割安で信頼できるクリーンエネルギーを提供している。同時に中衛と中国各大都市間の距離はいずれも2000キロメートル内で、光回線による中国カバーの最適なルーティング先だ。数多くの要素により、中衛はクラウドコンピューティングとビッグデータ産業の発展で独自の優位性を備えている。
10年にわたる弛まぬ努力により、中衛のクラウドコンピューティングとビッグデータ産業は無から有へ、小から大へと移り変わり、集積的で規模化の良好な流れを呈している。現時点の中衛データセンタークラスターの実行投資額は90億元(1元は約19.6円)で、3万7000台のラックが設置され、中国のサーバー設置台数が最大の都市となり、4000社余りの企業にクラウドサービスを提供している。また5000人以上の雇用を創出している。
スマート医療衛生クラウドの応用を説明する職員。撮影・鄒嬌嬌。
このほか、中衛はビッグデータの手段を十分に利用し、民生分野の目立った問題の解決に取り組み、良質なビッグデータ応用シーンにより人々により多くの達成感を与えている。クラウドサービス、クラウド製造、クラウド応用の産業チェーンが徐々に形成され、政務クラウド、観光クラウド、教育クラウド、衛生クラウドなどが華々しくリリースされ、「クラウド」が不慣れな概念から徐々に人々の日常生活に浸透し、民生にスマートな「翼」を与え、人々の福祉により多くの「質感」をもたらしている。
ビッグデータとインターネットを始めとする新世代の情報技術がもたらす新たな暮らしの変化は、中衛でますますありふれたことになっている。現地の政府、企業、市民はビッグデータの発展に自信と期待に満ちている。ビッグデータが生活にもたらした変化について、市民の張子謙さんは「衛生クラウドがリモート医療ができ、農村部と辺境地域の人々が都市と同じ医療サービスを受けられる。このような人々の生活をより便利にする応用により、私たちはビッグデータのメリットを最も直感的に実感している」と称賛した。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年12月6日
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