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ロンドン・ブックフェアで注目集めた中国の要素詰まった児童向け絵本
  ·   2022-04-13  ·  ソース:人民網
タグ: 絵本;ブックフェア;文化
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今月5日から7日まで開催された2022年ロンドン・ブックフェアで、英国で活躍する華人のイラストレーター・郁蓉さんがイラストを担当した児童向け絵本「Shu Lin’s Grandpa(舒琳的外公)」が展示され、大きな反響を呼んだ。新華社が報じた。

「Shu Lin’s Grandpa」は、Shu Lin(舒琳)という名の女の子がおじいちゃんの助けを借りながら、異国で文化の壁を乗り越え、新しい友達を作るストーリーだ。同作品には、切り絵細工や水墨画、さらには竜やパンダといった誰でも知っている中国を代表する要素がたくさん詰まっており、クラシカルさと現代的な画風を組み合わせた作風となっている。

郁蓉さんは、「中国の物語を描き出すためには、ピュアな心と中国伝統文化に対する熱い思い、そして、文字や絵を通して中国の物語を伝えたいという熱意が必要になる」と語る。

キングストン大学出版学部に通う大学院生のマリアンヌ・シモンさんは、「『Shu Lin’s Grandpa』を読んで、幻想的な水墨画の世界に入り込んだ気持ちになった。イラストで描かれている中国文化を見て、中国へ行って、伝統的な水墨画作品や文化遺産をぜひ見たいと思うようになった」と話した。

中国の有名な児童文学作家・曹文軒の作品などを翻訳した経験がある英国の翻訳家・汪海嵐さんは、「児童文学や絵本は、中国と英国の若者に共感を覚えてもらえる最も良い窓口」との見方を示す。また、中華図書特殊貢献賞の受賞者である英国の翻訳家・韓斌さんは取材に対して、「英国では現在、中国の図書を英語に翻訳する若者が増えており、その現象はとても喜ばしい。翻訳者は中国の作家が本の中で表現している意味を感じ取るだけでなく、世界の読者のニーズも理解していなければならない」と語った。

ロンドンの見本市会場オリンピアで開催された2022年ロンドン・ブックフェアには、約50ヶ国・地域から来た約100社が出展した。中国図書進出口(集団)有限公司は、中国の出版機関約60団体が出展するよう企画し、「閲読中国(READING CHINA)」をテーマに、約500種類、1000冊の出版物が展示された。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年4月11日

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