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中国の月探査4期が全面的に実施開始
  ·   2022-03-09  ·  ソース:人民網
タグ: 月探査;科学技術;文化
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国務院新聞弁公室はこのほど、「中国の宇宙2021」白書を発表した。記者会見では、中国は第14次五カ年計画期間中(2021−25年)に、月探査4期を含む複数の新たな宇宙重要プロジェクトを開始することが明らかになった。科技日報が伝えた。

中国の月探査4期の進捗はどうなっているのか、具体的にどのようの実施されるのか。全国政治協商会議常務委員で、中国の月探査チーフデザイナーの呉偉仁氏は両会(全国人民代表大会・中国政治協商会議)の会期中、取材に対し深い解説を行った。それによると、中国の月探査4期は昨年末に正式にプロジェクトが立ち上げられ、審査承認され、全面的な実施段階に入っている。中国は2049年の太陽系外縁探査の実現を目指している。

呉氏は、「月探査4期は月の南極に数回着陸し、着陸後に月の南極で1つの月科学研究ステーションの基本形を構築する予定だ。これは4期全体の主な目標だ」と述べた。

呉氏は取材に、「4期は主に3ステップに分けて実施される。2030年までに嫦娥6号、7号、8号を打ち上げる予定で、研究・製造活動が現在、比較的順調に進んでいる」とした。

うち嫦娥6号は月の極地のサンプルリターンを計画している。1−2キログラムのサンプルを採取し、地球に持ち帰ることを目指している。

呉氏によると、嫦娥6号の他に7号が月の南極に着陸し、月の資源を調査する予定だ。これには水でできた氷の調査、月の南極の環境・気候、地形の調査が含まれる。嫦娥8号の主な任務は、月の南極の資源をどのように利用するかの調査だ。

呉氏は、「現場で月の南極の資源存在状況を分析・研究し、その後の月における長期活動に向けた基礎を固めることを望むため、資源の利用が特に重要だ」と述べた。

「今回の月の南極での作業には、水を見つけるというもう一つの主な目標がある。月の南極には深いクレーターがある。これは月の形成時に生まれたものだが、中に水が存在する可能性がある。しかも月のクレーターの深さが約10キロメートルで、一年を通じ日が当たらないため、中の水が氷という形で存在する可能性がある」と呉氏。

呉氏はまた、「水が見つかれば、月の南極の科学研究ステーションは長時間にわたり運営できるだろう。これは同時に、将来的な月の南極における短期調査にとっても有利だ」と述べた。

呉氏によると、月探査4期の数回の任務は、国際月科学研究ステーションの建設の基礎を築く。まず基本形の科学研究ステーションを建設し、その後に徐々に充実させる。

呉氏は、「2030年以降の複数の任務により、2035年までに国際月科学研究ステーションの完成を目指す。完成後は長期運行が可能になる」と述べた。

呉氏の構想によると、未来の国際月科学研究ステーションでは、複数の探査車、着陸機などが月面で連続的に協調して作業を行うとともに、指揮中枢がそれを指揮して協同作業を進める。

呉氏はさらに、「月で月通信ネットワークを構築するかもしれない。例えば月でWi-Fiを設置することで、通信システムのスムーズな指揮、各種着陸機や探査車などの分業・協力をサポートできる上、月科学研究ステーションで、月資源の採掘・開発や、現場での科学研究ができる」との構想を抱く。(編集YF)

「人民網日本語版」2022年3月8日

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