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中国、国際月探査協力を積極的に展開
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· 2021-04-29 · ソース:人民網 |
タグ: 月探査;国際協力;文化 | 印刷 |
広大な宇宙の探査は人類共通の夢だ。中国は宇宙科学、宇宙技術、宇宙応用の革新的な発展を推進し、国際協力を積極的に展開し、人類の福祉増進により大きな貢献を成し遂げるため取り組んでいる。
■中露:国際月科学研究ステーションを共同建設へ
中国国家航天局(宇宙局)とロスコスモスはこのほど、国際月科学研究ステーションの共同建設を宣言する共同声明を発表した。声明は「国際月科学研究ステーションはすべての興味を持つ国、国際機関、国際パートナーに向け開放される。国際月科学研究ステーションの計画、論証、設計、研究・製造、実施、運営などの面における協力を展開するとともに、プロジェクトの各段階、任務の各レベルにおいて、実物と非実物の形式で国際月科学研究ステーションの協力に参加することを歓迎する」とした。
中国の「双星計画」に招待され地球の磁気層を研究するロシア科学アカデミー宇宙研究所のアナトリー・ペトロヴィッチ所長は、「露中両国の宇宙協力は長い歴史があり、月探査で各自の優位性を持ち、相互補完できる。中国の月探査プロジェクトは予定通り周回・着陸・帰還という3ステップ計画を完了し、多くの先進的な技術システムを構築した。例えば見えない月の裏側で中継衛星を使い遠隔操作・制御を行い、初めて月周回軌道でランデブー・ドッキングも実現した。ロシアは独特な科学装置を開発したほか、月探査の実際の操作でも豊富な経験を持つ。例えば月の夜の気温が極めて低く、2週間近くも続くが、ロシア側は月ステーションがこの環境でも正常に稼働できる技術を持っている。露中双方の原子力や航空などの協力の経験は、両国の連携が重大な成功を収めることができることを証明している」と述べた。
■中伊:月の11万カ所近くのクレーターを新たに識別
中国の吉林大学、イタリアのトレント大学、中国科学院国家天文台などで構成される中国・海外国際研究チームは昨年末、月のクレーターのスマート識別と年代特定で画期的進展を遂げた。新たに月の11万カ所近くのクレーターを識別したうえ、1万8000カ所以上の地質年代を特定した。月のクレーターの効果的な識別と年代推定は、月の地形、地質構造、地質年齢、宇宙船着陸地点の選定などにとって極めて重要だ。
プロジェクトの重要な参加者としてのトレント大学情報工学・コンピュータサイエンス学部のロレンソ・ブルゾーネ教授は、「研究成果は中国宇宙事業の卓越した技術によって支えられた」としている。「嫦娥1号と2号が取得したデータ及び中国人工知能(AI)分野の先進技術は、月探査の研究に可能性をもたらした。月研究で中国が世界の研究の最先端を走っていることは間違いない。中国は宇宙、特に月探査で多くの重要な提案と推進計画を打ち出した。これは人類の未来の月探査の研究とより多くの目標達成に向け大きな力を提供する」とロレンソ氏。
ロレンソ氏は「中国の科学者との交流、ともに仕事をすることは、愉快で忘れがたい経験だ。イタリア・中国の科学者は長期的に学術相互訪問を展開している。双方の協力は緊密でスムーズだ」と述べた。月クレーター識別プロジェクトの主要研究者で、吉林大学の地球科学専門家である陳陽氏は、トレント大学で数年間の科学研究生活を送った。ロレンソ氏は「両国の研究者は専門知識を相互補完し、各自の長所を示している。上げた誇らしい成果も相互学習・交流の結果だ。これは我々と中国の同僚との長期協力の伝統的な友好を確かなものにした」と述べた。
■中仏:「嫦娥6号」がDORN検出器を搭載へ
フランス国立宇宙研究センターが開発した心血管モニタリング設備「Cardiospace」が2016年、中国の「天宮2号」に搭載され宇宙に旅立った。船内で無重力状態の宇宙飛行士の身体状況のモニタリングに用いられた。双方が共同開発・運営した初の科学衛星「中仏海洋衛星」が2018年10月に打ち上げられた。中仏は2019年に月探査計画意向書に署名し、フランスは2024年頃に予定されている嫦娥6号月探査計画に参加することになった。これはフランス初の月面着陸宇宙プロジェクトであり、中仏初の月探査協力でもある。
計画によると、フランス側は揮発物検出器(DORN)を月探査機「嫦娥6号」に搭載し、揮発性元素の月の粉塵と月の宇宙空間における移動・拡散の研究に用いられる。フランス国立宇宙研究センターのジャン=イヴ・ル・ガル総裁は、「仏中両国の宇宙事業の協力には大きな発展の余地がある。嫦娥6号と世界水循環観測衛星プロジェクトの協力の他に、仏中はさらに火星ローバープロジェクトの協力の実行可能性を模索する。各自の優位性を発揮し、人類の宇宙への理解を深め、より大きな進展を実現する」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年4月28日
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