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北京冬季五輪まであとわずか、「中国デザイン」を一緒に見てみよう
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本誌記者・顧思騏 · 2022-01-13 · ソース:北京週報 |
タグ: 冬季五輪;デザイン;文化 | 印刷 |
北京冬季五輪の開催まで20日ほどとなり、北京ではオリンピックムードが漂っている。ここでは「衣食住行(服装、食事、宿泊、交通)」の四つの面から、今大会の「中国デザイン」を一緒に見てみよう。
服装:中国らしい要素が満載
今大会の表彰式用の衣装には三つのデザインがある。
「瑞雪祥雲(吉兆を示す雪と雲)」のデザインは、伝統的な吉祥模様である「雪」と「雲」をテーマに、澄みわたる空のような青と朝焼けのような赤を使い、伝統的な「交領右衽(左右の衽<おくみ>を交叉させ、右の衽を上前にする)」と「対襟旋襖(襟が前で重なる合わせ仕立ての短い上着)」の仕様を現代的なファッションと融合させ、伝統絵画における「金碧山水(青緑山水画で、山、岩石などの描線の内側に、装飾的な金泥の線を加えたもの)」の技法を刺しゅうで再現した。
「鴻運山水」のデザインは、名画『千里江山図』をモチーフに、伝統的な山水画を北京冬季五輪のコアグラフィックスである山のシルエットと組み合わせ、古典と現代を融合させた。
北宋の画家・王希孟が描いた『千里江山図』は、宋の時代の青緑山水の大傑作である。「青緑法」という伝統技法を受け継ぎ、扁青(青藍色の鉱物質の絵の具)と石緑(クジャク石で作った緑色の絵の具)を顔料として使い、際立った配色を特徴とした。画風は極めて精緻で、離れて鑑賞すれば青緑山水の色鮮やかさに目を奪われ、細部を見れば生き生きと描かれた老漁夫と農民に感服させられる。
唐代の織物から着想を得た「唐花飛雪」シリーズのデザインは、宝相華の文様と雪の結晶の模様を洗練させ、北京冬季五輪のコアグラフィックスにある光の束と組み合わせた。漢と唐の風情を感じさせると同時に、時代の精神をも内包し、オープンな気持ちで世界各国からの参加を歓迎する思いが込められている。
また、中国スポーツ代表団の表彰式用の衣装は、伝統文化の趣きや漢字の「中」をイメージし、小さな立ち襟や一字ボタンなど、中国らしい要素を取り入れている。中心軸の赤いラインは、世界中のパートナーたちが中国に集まり、手を取り合って「共に未来へ」進むという主催側の願いを表している。
大会のさまざまな場面で活躍するスタッフたちの制服も、非常に洗練されたデザインをしている。
落ち着いた墨色と朝焼けのような赤は、古代中国において天地の祭祀を行う儀式の衣装の色であり、最も貴い色とされた。
技術スタッフの制服のメインカラーは「万里の長城の灰色」で、客観性・公平性を象徴している。
また、ボランティアの制服はよりはつらつとした色合いとなっている。澄みきった空のような青は、中国の伝統的な陶磁器の中でも特に貴重なものとされる霽藍釉の色である。吉兆を示す雪のような白は北京冬季五輪の開催時期、つまり春節にふさわしい。
これらの服装を通じ、「中国デザイン」を世界に披露したと言えよう。
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