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袁隆平氏のチーム、内モンゴルでアルカリ耐性稲を試験栽培
  ·   2019-09-27  ·  ソース:人民網
タグ: 農業;内蒙古;文化
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「ここにはかつて白いアルカリ性土壌が広がっていた。pH値は約9で、塩分は0.6%にのぼった。今日の生産量測定結果が500キロを突破すれば、大きな進展になる」。内蒙古(内モンゴル)自治区ウランホト市で開催された「興安盟袁隆平院士活動ステーションアルカリ耐性稲現場生産量測定・検収評議会」において、結果を待っていた湖南ハイブリッド稲研究センターの斉紹武センター長はこのように語った。科技日報が伝えた。

生産量測定地は科右中旗巴彦淖爾蘇木で、内蒙古自治区興安盟が新たに開始したアルカリ性土壌総合利用モデル基地だ。主にアルカリ耐性植物の導入に用いられる。そのうちアルカリ耐性稲の栽培が中心的な取り組みで、田んぼの面積は約600ムー(1ムーは約6.7アール)にのぼる。湖南ハイブリッド稲研究センターと協力し、アルカリ耐性稲品種資源の鑑定、導入と観察、品種の選択・展示・拡張及び肥料の試験、改良剤の試験などを展開している。ここの独自選択・外部導入品種資源は600以上にのぼる。

湖南ハイブリッド稲センターの張玉燭副センター長によると、中国のアルカリ性土壌は2種類に分かれている。そのうちの1種は東北内陸ソーダ・アルカリ性土壌で、主な危害はアルカリにある。アルカリは土壌の硬化を招き、水はけを悪くする。作物の肥料などからの栄養吸収に大きく影響する。pH値が8を上回ると作物の成長が困難だが、中国のアルカリ性土壌は10数億ムーにのぼる。また塩分が高すぎても肥料の吸収・浸透を損ねる。稲が成長せず、実をつけないといった問題が生じやすい。張氏は「袁隆平院士はpH値を9に、もしくは塩分を0.6%にし、1ムーあたり生産量を300キロ以上にする目標を立てた」と述べた。

張氏によると、東北地域の圧倒的多数の地区のアルカリ性土壌のpH値が8前後であることから、ここで栽培できる稲の品種は東北地域のほぼ大半においても栽培できる。袁氏は、稲のハイブリッド優位性を利用することで、その耐アルカリの程度を大幅に高めることができるとしている。これは袁氏の近年の「願い」でもある。

湖南ハイブリッド稲研究センターは内蒙古への「入居」後、ハイブリッド技術と効果的な耐アルカリ遺伝、品種資源利用などの手段により、各種アルカリ性土壌に適した品種を選択した。同時に土壌と耕作の面でも多くの改良を行った。例えば生理酸性肥料でpH値を中和した。また保水・排水を兼ねる措置により水分と肥料の管理、 栽培の管理などを行った。

張氏は「我々は3年前後の時間をかけ、完全なアルカリ性土壌品種改良・栽培技術を模索し、興安盟地区さらには東北地域全体の一定の水源を持つアルカリ性土壌で、広く再現と普及を行いたい。現在、より塩分・アルカリ度が高い土壌で600以上の資源と組み合わせを栽培している。うち約15%の品種がここに適応できると予想している。これらの品種の耐性をさらに調べ、来年には東北地域のアルカリ性土壌に適した品種がより多く出現するはずだ」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年9月27日

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