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原形が出来上がった中国の水素エネルギー産業
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· 2019-07-10 · ソース:人民網 |
タグ: 水素;エネルギー;文化 | 印刷 |
水素エネルギーを発展させることは、中国のエネルギーモデル転換の重要なアプローチである。このところ、水素エネルギーは各地産業配置の新たな注目点となっており、多くの地方が相次いで水素エネルギー産業計画案を打ち出し、産業が加速度的に発展している。たとえば、上海は2025年までに水素スタンド50ヶ所を設置し、水素乗用車を2万台以上、そのほかの水素自動車を1万台以上まで増やす計画を打ち出した。広東省仏山市では今年中に水素ステーション10ヶ所の運用を開始し、水素エネルギー路線バス1000台のモデル運営という目標達成を目指す計画だ。武漢は2020年までに水素ステーションを5-20ヶ所設置し、燃料電池自動車のモデル運行規模を2000-3000台にすることを計画している。経済日報が伝えた。
業界内専門家によると、水素エネルギーとは、水素およびその同位体を主導とする反応において、あるいは水素の状態変化の過程において放出されるエネルギーを指す。供給源が広く、貯蔵が可能で、用途が多く、CO2ゼロ・汚染ゼロで、エネルギー密度が高いといった特徴を持ち、発電や熱供給が可能であるほか、交通手段の燃料としても用いることができる。また、水素は安定した媒質で、再生可能エネルギーで水素を作り、安定性を欠く再生可能エネルギーを安定させることもできる。
国際水素エネルギー協会の毛宗強副主席によると、水素エネルギーの密度はガソリンの3倍、リチウム電池の130倍であるため、水素エネルギー燃料のエネルギ代替過程における比重が高まっているという。統計によると、現在、世界の年間水素生産量は6300万トン前後だが、そのうち中国の年間水素生産量は約2200万トンで、世界の水素生産量の3分の1を占め、世界一の水素生産大国となっている。
水素エネルギーおよび燃料電池分野で、中国はすでに基礎研究、応用研究からモデルデモンストレーションに至るまで、全方位的な構造をひとまず形成しており、水素生産、貯蔵・輸送、充填、応用の4段階をカバーする整った水素エネルギー産業チェーンが出来上がっている。水素生産の段階を例に取ると、現在のところ主に石炭ガス化、天然ガス、メタノール改質、水電解などの水素生産方法が含まれている。将来的には、「再生可能エネルギー+水電解水素生産」が大規模水素生産の発展趨勢になるとみられている。
また、中国の燃料電池自動車の生産台数も年ごとに増加している。国際水素エネルギー協会提供のデータによると、2017年に中国で計8ブランド、10車種の燃料電池自動車が生産され、総生産台数は1272台と、2016年の同期比で102.2%増加した。2018年、中国の燃料電池自動車の生産台数は1619台に達し、そのうち燃料電池専用車は909台、大型乗用車が710台だった。
中国水素エネルギー連盟専門家委員会主任を務める同済大学学長補佐の余卓平氏は、「中国は世界一の水素生産大国で、豊富な資源基盤があるが、国としては依然として水素エネルギーを明確に位置づけていない。水素は新エネルギー車産業発展の一部にすぎず、全体のグランドデザインや戦略計画がない」と話す。余氏によると、日本や欧州、韓国、オーストラリアなどではすでに水素エネルギーに関するロードマップが発表されているという。
現在のところ、上海や仏山、武漢、如皋などは水素ステーション建設の主管当局や許認可フローを明確化しているが、国としてはまだ明文化された規定がない。まさにそのせいで、水素ステーション建設の認可が難しくなっている。したがって、早急に水素エネルギー主管当局を明確化することが、業界内共通の願いとなっている。(編集AK)
「人民網日本語版」2019年7月10日
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